シニアのためのIT用語早わかり解説(2) IoT(インターネットオブシングス)

IoT とは、Internet of Thingsの略で、主にパソコンやスマホが接続されていたインターネットに、それ以外の様々な「モノ」を接続することを意味します。1999年にマサチューセッツ工科大学の教授が使い始めたと言われています。

今では、監視カメラや会社のコピー機などもインターネットにつながっています。スマホから遠隔地の監視カメラの映像を確認できますし、コピー機のインクが少なくなるとネット経由で自動的に発注されます。将来は、自動車が自動運転になるとインターネットにつながると言われています。

インターネットにいろんなものがつながると便利になる反面、情報が盗まれたり、サービスの妨害をされたりするリスクがあります。ハッカーに狙われたら、今まで以上に大きな被害が出ることが予想されます。IT業界では、IoTの情報セキュリティ対策をどうするかが大きな問題になっています。

IoTという言葉が出てくる10年ほど前の1988年に提唱された、ユビキタスという言葉がありました。ドラえもんの「どこでもドアー」をモジッて、「どこでもコンピュータ」などと言われていました。日本では、トロン(TRON)というプロジェクトとして開発されました。IoTはこれを具現化したものと考えることができます。

ドイツでは、IoTを前提とした第4次産業革命とも言われる「インダストリ4.0」が動いており、大きく産業構造が変わろうとしています。インターネットは情報基盤として、今後もますます重要なものになります。

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