孔子の言葉 <貧しくても道を楽しみ、富て礼を好む>
<貧しくても道を楽しみ、富て礼を好む>
(孔子の弟子に子貢(しこう)という孔子より31歳も若い者がいた。彼は金儲けがうまく、孔子集団の財政を支えていた。そして彼は、ある日、孔子に褒めてもらおうと思って次のように言った。「貧しくても卑屈にならない。また、金持ちになっても傲慢にならない」、こういう態度はどうでしょう?と。ところが、孔子は「貧しくても道を楽しみ、富て礼を好むには及ばないな」と言った。)
【解説】
貧しくても人生を楽しみ、金持ちであっても進んで人に礼をつくす。
【単語の意味】
・道(ものごとの道理、真理、原理、原則。人として歩まなければいけない行動の筋道、基準、道徳)
・礼(様々な行事の中で規定されている動作や言行、服装や道具などの総称)
【私見】
貧しくても人生を楽しむことができるということ。好きで楽しむことがいちばん。後半は、子貢が「貧乏人は卑屈になるな、金持ちは傲慢になるな」という不遜な言葉に、孔子が金持ちのそんな上から目線の態度が無礼なんだよ、と戒めたんでしょうね。
<信義に近づけば、言復(ふ)むべし>
【解説】
約束したことを実行できずに困ったり、信用を失ってしまうことはよくあります。その原因は、約束のやり方にあるのです。約束の内容をよく考えず、筋道の通らないことを、うっかり約束してしまうから、その結果として守ることが難しくなるのです。
【私見】
できないことは、無理だと、はっきり言わないと、後から信用を失うということなんですね。私なんぞは、ウッカリして約束を反故にしたことが数知れずありますが・・・。
(横須賀高校 昭和43年卒業 山田 友造)
先人の言葉は心に沁みます。
孔子って、2000年くらい前の人ですからね。後世のたくさんの人たちが磨きをかけた言葉なんだと思います。こんなにじっくり読んだことはなかったので勉強になります。本当に味わい深い言葉ばかりです。