浄楽寺のお戻り開帳見学と横高の同期のお墓参り
浄楽寺で、運慶仏のお戻り開帳がありましたので、行ってきました。また、土川浄信さん(高25期・前住職)のお墓参りもできました。(3月4日 高25期 廣瀬隆夫)
浄楽寺は、逗子から長井方面行きのバスで30分くらいのところにありました。浄楽寺というバス停で降りるとご開帳の横断幕が立っていましたので、すぐに分かりました。お寺は、かなり賑わっていて、運慶仏のプリントが入った運慶まんじゅうなども売っていました。3月3日は、小泉進次郎さんも、拝観にいらしていたそうです。また、御朱印は、1時間~2時間待ちと大盛況だったようです。
本堂が公開されていて、その廊下のところで、郵便事業の基礎を確立した「郵便の父」として広く知られる前島密(ひそか)の特別展示が行われていました。そこで配られていた「前島密と横須賀」という小冊子の執筆者の辻井善彌さんという人は、横高の先輩だということをお聞きしました。前島密は晩年、この浄楽寺の境内に家を建てて住んでいたようです。
本堂の右にある細い坂道を登っていくと収蔵庫があって、そこに運慶が彫った5体の仏像が安置されていました。東京国立博物館の運慶展では、ガラスに入っていましたので、細かい所がよく見えなかったのですが、ここでは目の前で仏像を観ることができしたので迫力がありました。運慶のノミ使いまで分かりました。目が生きているようで怖いくらいでした。それにしても、良くこのような完全な形で何百年も残ったものだと思いました。この運慶仏を守られたご住職の方々に本当に感謝したいですね。
収蔵庫を出て少し坂を登ると墓地になっていて、登りきった所に前島密のお墓がありました。前島密が、ここを終焉の地に選んだ理由は、きれいな富士山を臨むことができたからと言われているそうです。
その左側に、歴代のご住職のお墓がありました。その中に、同期の土川浄信さんの墓石がありました。墓石には、”平成19年6月13日 第六十二世 正蓮社定誉上人護念應道浄信老和尚”と彫ってありました。52歳の若さで亡くなられたんですね。ご冥福をお祈りいたします。今は、奥様の土川妙真さんが引き継がれて、ご住職になられているそうです。
記恩ヶ丘HPで取材させていただいた副住職の土川憲弥さんにご挨拶して浄楽寺を後にしました。見晴らしもよく、見どころが多い良いお寺でした。また、ご開帳がありましたら訪れたいと思います。
追伸:3月3日には、近くの「淡島神社」の「流しびな」という神事も海岸で行われていたそうです。同社の「流しびな」は、小舟に本物のひな人形一式がのり、それを船で引き、湾内を巡る本格的なものだそうです。来年は、こちらも合わせて見学したいと思います。