▶古くなったノートパソコン改造記
みなさんは、パソコンをどのようにお使いでしょうか。まだ使えるパソコンを廃棄ごみに出したりしていませんか。古いパソコンを改造して復活させた一部始終をご紹介します。(高17期 和田 良平)
■立ち上がりが遅くて困るが発端
私は持っているノートパソコンは、レノボ製のもので、昔のIBMの製品を引き継いだものです。IBMがノートパソコン市場から撤退したときに、売却先の中国メーカーが、ideaPad という名前で継承し、このモデルは、Flex10といいます。
購入したときは、Windows8が入っていました。内部メモリーは2GBです。しかし、OSはその後Windows10にアップされたので、私もバージョンアップしましたが、何しろ動作が遅く、だいぶイライラしておりました。
Windows10に変えた後で、内蔵メモリーは4GB以上が望ましいと知り、元に戻そうかと思いましたが、今更と考えそのままにしましたが、それにしてもスイッチを入れてからパスワードを入れる画面になるまで、3分ぐらいかかりました。
しかし、買い換えるには大変だし、使うのは遠くへ行く場合だけでしたから、そのままにしておりました。
最近、趣味で参加している合唱団で、コロナのためにリモートで練習に参加したいという方がいて、そのため、練習会場からの生中継をしようと考えました。しかし、このノートパソコンは遅い。
そこで、このノートパソコンに入っているハードディスク(HDD)を、半導体メモリー(SSD)に変えたらどうかと考えました。
ネットで検索すると、いろいろな結果が発表されていて、効果があると評価されていました。実際にやって見ました。
①交換用のSSDを入手する。
出来れば、このSSDのメーカーが推奨する交換方法が付いていれば便利。今回の場合は、購入したSSDの箱の中に取説があり、このメーカーのホームページにそのためのソフトが公開されていた。ただし、このメーカーの製品を使っていないと、ソフトは機能しない。
※ SSD:Solid State Drive(ソリッド・ステート・ドライブ)の略で、HDDと同じように使える記憶装置です。HDDは回転する円盤に磁気でデータを読み書きしていますが、SSDはUSBメモリーと同じように、パソコンに内蔵しているメモリーチップにデータの読み書きをしていますので読み書きが速いのが特長です。
②交換用SSDに、ノートパソコンのデータをすべてコピーする。
普通のコピーではダメ。上記のメーカー提供のソフトを使って、「クローンを作る」事が肝心。起動用のディスクには、普通は見られないファイルがあり、これがないと起動できない。この作業には、約3時間ぐらいかかりましたが、私は待っているだけ。
③ノートパソコン本体の裏側を開け、9本のビスをはずす。
9本のうち7本は見えるが、残りの2本は手前のゴム足をはずす必要がある。ゴム足は、奥に押すようにすると簡単に外れる。ただし、左側のビスには、薄い紙が貼ってあり、この紙を破って、ドライバーを差し込まなければならない。これをやるとメーカーの保証が無効になる、でもどうせこんなに動作が遅いなら、そのうち廃棄ゴミだと言い渡し、ビスを回しました。写真の〇印です。
④ケースを開ける。
金属のケースで出来たものは、明けるのは簡単ですが、プラスチックはそうはいきません。裏側のビスをはずしても、フタが本体に爪で引っかかっています。これをはずすのはかなり難しい。良く爪を折ってしまいます。ところがこの機種は、さほど難しくなかった。先が平たくなっているマイナスドライバーの親方を差し込んで、少しずつこじ開けます。先端の幅は、9ミリのものを使いました。手前の左右の角に注意すると、大丈夫です。
⑤SSDを取り付ける
裏蓋を開いた写真がこれです。手前の真ん中近くにある白い四角いもの、これがHDDです。これを周りの枠をはずし、同じ大きさのSSDを取り付けます。そのまま枠を取り付け、そうっと表側にひっくり返します。裏蓋を閉じる前に動作確認をするわけです。
⑥電源を入れる
テーブル上には、金属が見当たらないようショートに注意し、電源を入れます。この状態で動作するか確認します。
⑦蓋を締める
見事動くことを確認したら電源を切って、電源コードを抜いてから蓋を閉めます。
これで終わり。③~終わりまでで、約30分ぐらいの作業でした。今まで3分かかっていたのですが、電源を入れると、18秒で立ち上がるようになりました。(^^)/
パスワードを入力すると、2秒ほどで壁紙が出ます。電源をシャットダウンすると、1秒で終わりました。これで全くストレスなしとなりました。めでたしめでたしです。
みなさんもチャレンジしてみてはいかがでしょうか?(無理か?!)