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▶[小説] 床屋の事件簿3(高22期 伴野明)

[3:実演]  火曜日、武は興味津々で会場に乗り込んだ。20坪ほどの会場に30人ほどが集まっている。確かに結構いるじゃん。だけどこの中にサクラが混じってるはず。絶対、二、三人はサクラ。――しばらく説明聞いてればサクラが煽 […]

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▶[小説] 床屋の事件簿2(高22期 伴野明)

[2:無限エンジン]  金曜日だった。電話が鳴った。妻の尚子が電話に出た。「野中ですけどー、あした十時頃予約できますか?……」「ああ、野中さん毎度ありがとうございます。十時ですね、えーと、いつもどおりでいいすか? ……空 […]

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▶[小説] 床屋の事件簿1(高22期 伴野明)

[1:危ない客]  4月の、ある晴れた日だった。東条武は地の床屋だ。3月に比べると、入学や入社が済んだ4月、床屋は例年暇である。ところがなぜか今年は忙しい。今日も昼飯抜きだ。 「ズザッ」車が止まる音がした。 ドライヤーを […]

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