▶防衛大学校で昼食(高22期 加藤 麻貴子)

26日は小原台にある防衛大学校で昼食会がありました。

毎年6月に留学生との昼食会が開かれていましたが、コロナ蔓延のために2020年から中止になっていたので久しぶりの開催でした。学生たちは教科書の入った鞄を乱れることなく外の棚に並べ、食堂に入ります。食堂は端がかすんで見えるほどの広さで、そこで約2000名の学生が食事をする様子は壮観です。そして当番の学生の合図で食事を始めます。この日の昼食の献立は、大盛りのご飯、青菜とオクラの和え物、野菜とウズラのゆで卵のうま煮、かき揚げそれとキャベツの味噌汁でした。私には多すぎたので留学生に食べてもらいました。栄養的には多分十分なのでしょうが、薄味で若い人たちには物足りないように思いました。また、時間も短めです。特にこの日はホストファミリーの到着を待っていたので食事時間は短くなってしまい気の毒でした。

コロナ以前の時に聞いたことですが食事の時は対面の学生と話しながら食べ、毎日話す相手が変わるようにローテーションしていたそうです。色々な人と交流するための方策だったようです。新入生はもちろん、来日間もない留学生にとっては緊張の時間でもあり、友人を作る良い機会だったのでしょう。また以前は朝食にはパンとご飯があり、4月の2年生のカッター訓練の期間には米食は2年生優先であったと聞いたことがあります。

今、2年生のタイ王国のT君は訓練期間中に10キロ太り細身だったのにすっかり逞しくなっていました。それも訓練のうちだそうです。カッター訓練は最も過酷な訓練の一つでこれを乗り越えると一人前の防大生になれるように思います。

昼食のあとのホストファミリーの行事などを済ませ、後期研究科に在籍しているG君を訪ねてみました。研究科の学生の宿舎は本科の学生とは全く別でアパートのような所で自由に生活し、そこで自炊もしています。以前に比べると施設の様子がかなり改善されていて安堵しました。

梅雨を迎えた小原台は木々の緑が濃くなり学生たちの行進の音が響いていました。

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