▶青春かながわ校歌祭【初】参加記(高22期 高橋克己)
9月21日に平塚(今年の幹事校江南高校の地元)で行われた「第19回 青春かながわ校歌祭」に初めて参加しました。老若男女の横高生39人の一員として、「坂東武者」(1929年制定の「中学校校歌」)と「天がける白雲」(1954年制定「高校校歌」)を先輩後輩に負けぬよう歌ってきました。
歌い終わって先ずの感想は「気持ちいい!」の一言でした。普段大きな声を出すことが殆どない生活なので、余計にそう感じたのでしょう。でも、考えてみればカラオケ好きの方には、いつものことかも知れませんね。私はカラオケはやらないので、あくまで勝手な感想です。
校歌祭については、添付した「プログラム」と「かながわ校歌振興会会則」を見れば凡そイメージが湧くと思うので、詳しくは触れません。が、「プログラム」を見て奇異に感じたのは「第19回」と銘打ちながら、横高も含め参加回数16回が最多なこと。幻の3回は果たしてどこが参加したのでしょうね。
参加26校のうち10校ほどの演技を拝見した限りですが、どこの校歌もまた演出も素晴らしかった。とりわけ吉田島高校のそれは、元農林高校であったことが偲ばれる無骨な演技で、現役の応援団長と思しき大柄丸刈りの男子が両手の動作を交えて歌い出し、それに腰の曲がった方を含む先輩方が唱和するというなかなか感動的なものでした。
古田島に限らずどの学校も、私より遥かにご高齢と思われる方が沢山参加なさっていたことも、サミュエル・ウルマンの『青春』を裏表紙裏に印刷していることと相俟って、「会則」の「目的」にある「(校歌祭を通じて)卒業生と在校生との交流」を深める役割を果たしている様子が窺えました。
印象的だったことを二つ。一つは大津高校です。今や男女共学校になりましたが、かつては横高男子憧れの県立女学校。その3曲目の男女共学校校歌は1981年制定、即ち43年前ですが、それを還暦をはるかに過ぎていると思しき少なくない女性が歌っているのです。どういう感慨をお持ちなのかなあ。
もう一つは、全員が歌詞付き譜面の冊子を両手にして歌った平沼高校。高齢のOBのお一人の手が小刻みに震えていたのです。ハラハラしながら見ていると、しばらくして震えが止まったので、ご病気やお年のせいではなく緊張からだったかと、ようやく胸を撫で下ろした次第。
ところで我が校の出来はどうだったかですが、それは12名の有志で囲んだ慰労会の席で、指揮をおやり下さった志摩さん(24期)から披露されたあるお話が物語っています。曰く、追浜高校うしお会の某女史から「横高はすごく良かった」とお褒めの言葉を頂戴したというのです。
なにせ追浜うしお会は総勢80名が揃いのブルーのポロシャツ姿、加えて数名のプロ(指揮者の方や『侍従川讃歌』を歌って下さったオペラ歌手の松永知史嬢など)を配した陣を布く、「横高何するものぞ」の意気込み。そのうしお会の有力者から褒められたとあれば、本当だったかも知れませんね。
今回私は、「記恩が丘」に誘ってくれた高橋揚一・廣瀬隆夫両君への義理もあって出ることになり、その1回限りの練習日に初めて「4部合唱」と知り、主旋律しか知らないのでかなり狼狽えたのです。が、歌えるパートで良いし、格好も黒系ズボンと白シャツならスニーカーでもOKと聞き、安堵した経緯があります。
当日も実に気楽なもので、大声を張り上げたし、「のぼり」を持ったので手元の歌詞が良く見えず(老眼鏡の架け忘れ)2度ほど間違えました。が、まとめ役の43期久場さんが「私もで~す」と庇ってくれ、とても頼もしかった。これは病みつきになるかも、と感じています。
堅苦しい感じのする校歌祭ですが、横高のそれは校風同様の自由さです。慰労会でも8期の早川さん・石川さん、12期の長谷川さん、15期の巽さん、21期の石渡さんと奥様(23期)、前出の志摩さん、ピアノの28期松田さん、前出の久場さんとも、年齢を超えて親しくお話することが出来ました。
帰りの電車で早川さんにお伺いすると、コロナのせいか今回はこれまで出ていた先輩(ということは7期以前の方)が来られていないとのこと。寂しいことです。が、来年の幹事校大和高校の会には、是非50人でも60人でも沢山のOBOGや在校生が気楽に参加して、交流を深めたいものです。おわり
【写真と次回の説明 高25期 廣瀬隆夫】
※ 第20回校歌祭は、県立川崎高校柏葉会が実行委員長となり、2025年10月18日(土)に「やまと芸術文化ホール(大和駅徒歩4分)」で開催されます。ぜひ、参加をお願い致します。
素人の感想ですが、今年は、みなさんの声もよく出ていて素晴らしかったと思います。22期の高橋克己さんから思わず「気持ちいい」という声が出たという報告がありましたが、まさに「サミュエル・ウルマンの青春の詩」のような良い体験をさせていただきました。
美味しい「へぎ蕎麦」と懐かしいお話もたくさんお聞かせいただき2次会も楽しかったです。8期の早川さん、石川さんも最後まで参加していただき、その気力と情熱に脱帽しました。このような懇親会も重要だな、と思いました。
でも、少しマンネリ化していますので、来年は、みなさんからの新しい企画やアイデアも募ったらいかがでしょうか?
追伸:記事の中で幻の3回について触れられていますが、第14回、15回、16回の校歌祭は、台風とコロナの影響で中止になっています。
大津高校「たちばな会」は3つの校歌を時間内で歌いましたし、追浜高校「うしお会」は校歌のほかに團伊玖磨氏作曲の「花の街」を歌い、来年は廣瀬君と私の「侍従川讃歌」を歌っていただくことを検討いただいています。
横高が「坂東武者」と「天がける白雲」のみでは持ち時間が余って淋しいです。
在学中「坂東武者」は2番までしか歌わなかったので、ここでもそれに留めて、3曲目に応援歌「勝利を目指し」を歌ってはいかがでしょうか。
高3期中村齊先輩作詞、昭和26年赴任音楽担当五十嵐(青山)光子先生作曲の最も横高ゆかりの曲です。
廣瀬さま
校歌祭の報告のご連絡ありがとうございました。会の状況が目に浮かびます。うーん皆様お年を召していらっしゃる、しかし、お元気においでになっておられる、すばらしいです。来年、行かれるよう鍛えなければと思いました。また、15期の巽 しげきさんのお名前がありましたので、なお、うれしくなりました。
お疲れ様です。
新曲を歌うのもよいかもしれませんが、大先輩たちは長年、同じ歌をずっと唄い続けてきました。
この伝統を大切にしたいものですね。
今までの「坂東武者」と「天がける白雲」に加えて新曲を考えています。
「勝利を目指し」は、年配でご存じの方も多いと思います。しかも唄いやすい。
皆様、お疲れ様でした。平塚なんてあまり行ったことがない方が多かったのではないかと思います。私は当日、2階席の最後部で、ビデオ撮影をしておりました。会場には8時20分から18時10分頃まで滞在しましたよ。
当日の各同窓会の持ち時間は8分。出入りに前後で2分使い、合計10分でした。横須賀高校は紹介を含めて7分48秒。時間内に収まっておりました。この測定時間は、司会者が「それでは次は」と言い出してから、次の同窓会の紹介で「それでは次は」と言うまでです。出入りに時間を要する同窓会はかなりの時間を使います。出演26同窓会中、9分オーバーは15同窓会で57.7%。10分もオーバーしたのは、7同窓会で26.9%。主催者側から考えると、時間内に納めてほしいのですが、人数が多いところや吹奏楽などを入れるところは、出し入れで時間を取ります。
横高は曲を増やす余裕は、以上からはありません。やるとすれば、1曲の時間を短くすることです。大津高校は、明治の校歌・大正の校歌・昭和の校歌・共学の校歌・体育歌という5曲をその時々で組み合わせて3曲にしています。川崎高校は、川崎中学校校歌・旧校歌・新校歌・旧川崎南高校校歌の4曲を新校歌以外は、1番だけにして短縮しています。
各同窓会の様子を見てみると、校歌祭当初の「応援団主体型」から変化していることがわかります。応援団OBに取っては、この校歌祭は大事で、校歌祭のおかげで応援団OB会が盛り上がったり、応援団旗を新調したり・・・といった話を聞きました。なかなか面白い話です。
こうした応援団主体型は、演奏順では吉田島高校・小田原高校・秦野高校(チアガール)・厚木高校(同じくチアガール)・横浜立野高校・横浜緑ケ丘高校・湘南高校・平塚江南高校といったところで、チアガールを連れてきたのは厚木高校で、最初のうちは圧巻でした。その後秦野高校も頑張り、この2校で競っています。横浜緑ケ丘高校は、向井さんという方が、応援団長で、毎回大きな声で頑張っていましたが、今回は応援部分は、かなりの短縮バージョンでした。
湘南高校は、応援団式が前面に出ています。中央の一人が「オス!」と言って下を向くと、数秒してその他のメンバーが「オス!」というちょっと変わった形を生み出し、実践しています。少し前は、髪の長いなかなかの美人生徒が中央に立ち、大きな声で「オス!」と言っていました。この人はその後早稲田に入り、応援団にも入ったと聞いています。応援団長のしゃべり方も独特で、やたらに長く伸ばします。聞いた話では、横高の応援団も卒業式で、こうしたやり方をしたとか。しかし、校歌は、当初は斉唱で歌ったものが、最近では混声四部に変えて現役生を中心に歌っているそうです。
平塚江南の応援団長は、よく声が通ります。毎回感心します。
一方昨年から参加を始めた津久井浜高校は、今年は「翼をください」を歌っていました。校歌は斉唱でした。この2曲とも暗譜で歌っていました。
逗子高校は、しばらく前から「岬巡り】をギター伴奏で歌っています。ここの同窓会長は、横須賀市の教育長です。
横須賀高校は、長く「坂東武者」と「校歌」の二本立てでしたが、3本立てはちょっと大変なので、「坂東武者」をやめて歌いやすい合唱曲にしたらどうかと私は思っております。しかし、私は舞台に立って歌うのではなく、各席で撮影するのですから、出演する方々の意見が重要でしょう。