▶ぶらり散歩「横須賀市自然・人文博物館〜JR横須賀駅」(高22期 高橋揚一)2024年12月3日

■ 散歩の経路:横須賀中央駅→やなせ本店→横須賀市自然・人文博物館→中央公園→ドブ板通り→ヴェルニー公園→JR横須賀駅

横須賀中央駅で下車後まずは腹ごしらえ。創業75年目の老舗とんかつ店「やなせ本店」で箸で切れると定評のひれかつ定食を注文。

平坂を登って文化会館に隣接する横須賀市自然・人文博物館で2025年5月21日まで開催される特別展「市街地が語る横須賀〜中央・追浜の先駆性と変貌〜」へ。本日はオープニング・イベントで建築が専門の亀井学芸員によるユーモアを交えた詳しい解説が行われた。

横須賀の街並はロンドンと同様に度重なる火災からの復興によって形成されていった。製鉄所(後の造船所)を中心に街が拡大されて明治初期には日本で21番目の人口に達している。大滝町の海岸を埋め立てた三浦郡長小川茂周にちなんで命名された小川町をはじめ新たな街区が広がり港も整備されていく。
多くのパネルや模型が展示されていたが中でも最も目を引いたのは三笠ビル竣工への経緯。通産大臣賞を受賞して神奈川県下一位を誇ったみかさ銀座商店街が耐火建築促進法の適用により新たな三笠ビルへと変貌して全国的な街づくりの先駆者となったことなどが記されている。

横須賀市自然・人文博物館の脇の中央公園中央口から平和モニュメント「平和の軸」でひと休み。間近に浮かぶ猿島や対岸の房総がくっきり眺められる。

平坂を下って再び中央駅前へ。横須賀プライムは完全に解体されていた。高校時代に建設されたセンターヨコスカには中央駅前から地下道が通じていて屋上には観覧車があったが次は33階建てのビルになるという。

今日は火曜日。大滝町のミリオンダラーが定休日だった。残念。ベーコンの入ったアスクリームを食べてみたかったのに。

ドブ板通りでスカジャンの「プリンス」と刺繍の「大将ミシン」に挨拶してからヴェルニー公園へ。

哀愁を帯びたJR横須賀駅。他の地では私鉄が新たな駅を作る際には「南横須賀駅」とかにするのだろうが湘南電鉄は果敢にも「横須賀中央駅」と名付けたと横須賀市自然・人文博物館の亀井学芸員が語っていた。JR横須賀駅は貨物扱いも廃止となり1番線線路も撤去されている。かつては戦時設計の蒸気機関車B20が2両1番線に停まって給水を受けていたしベースに至る臨海公園の引込線にはアメリカから運ばれたディーゼル機関車DD12がベルを鳴らして走っていた。

    コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です