▶美術展めぐり(高22期 加藤 麻貴子)

11月末、かねてから気になっていた美術展に行きました。

■ 田中一村展@東京都美術館
7歳の頃から晩年の作品までの300点が時系列で展示されていました。幼い頃から南画(水墨画)と書に神童ぶりを発揮し現在の芸大入学のころには画家として名をはせていました。しかし諸々の事情ですぐに退学、中央画壇には認められず南画とも訣別。千葉市寺町に在住中にスケッチ旅行で訪れた九州に魅せられ1961年奄美大島に移り住み1977年に亡くなるまで自然を題材に多くの作品を残しました。

没後写真家の田辺周一が一村の遺品を預かり大切に保管してきました。生前は無名でしたがNHKの日曜美術館「黒潮の画譜~異端の画家・田中一村」(1984年12月16日放映)や南日本新聞に「アダンの画帳~田中一村伝」が連載され、脚光を浴びるようになりました。

幼少の頃から晩年までのひとりの画家の作品と心の変遷をみたように思いました。私は千葉時代のほのぼのとした中にも繊細なタッチの田園風景の絵がとても気に入りました。

若い頃の後援会には小泉又次郎も名を連ねていました。田中一村の本名は田中孝と言います。そしてこの美術展の音声ガイドを務めたのが小泉孝太郎、孝の字はこの画家に因んだのかと穿った見方をしてしまいました。

■ トプカプ宮殿博物館/出光美術館所蔵
オスマン帝国(1299年から1922年)のトプカプ宮殿の贅を尽くした名宝の主に陶器の美術展。日本人の学芸員が作品の概要を説明し、トルコの学芸員がそれらがかの国では実際にどのように扱われていたか説明してくれました。

トルコは古より中国や日本の陶器を輸入していて焼き物は文化の使者、トルコに来れば日本の陶器の歴史が分かると言っていました。それらを白金と呼んで珍重し宝物を入れていたそうです。

宝物とは大切な食物のことで、輸入された壺に美しい蓋を造り厨房で使用していました。食物は宝物と言うだけあってトルコ料理は種類も豊富でとても美味しい料理が沢山あります。美術館で偶然会った友人たちとランチに食したトルコ料理は美味でした。

■ はにわ展
出光美術館のあとは上野の国立博物館のはにわ展に向かい、素朴ながらも美しいはにわの数々を堪能してきました。

好きな作品の前で心行くまで眺められるので美術館は気儘にひとりで巡るのが好みです。日本人は美術鑑賞が好きなのかどの美術館もとても混んでいましたが 上野の紅葉を2回も楽しみました。

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