▶コンサート「ベートーヴェンは凄い!」に行きました(高22期 高橋揚一)

昭和99年大晦日。上野の東京文化会館にて開催の「ベートーヴェンは凄い!」に今年も行ってきました。第一から第九までのベートーヴェン全交響曲のコンサートです。正午開場、13時開演。何度も休憩時間をはさんで、終了は23時30分過ぎ、帰路の電車内で昭和100年を迎え、終電で帰宅しました。昨年は入院中の家内の予約席を隣に空けたままひとりで聴きました。その時はA席でも3階の2列目だったので今年は奮発して第一バイオリンのすぐ下の一番前のS席で家内とともに過ごせました。

指揮はコバケンこと小林研一郎。御年84歳。10時間以上にわたって談話を入れながらのパフォーマンスは見事です。コンサートマスターはMAROこと篠崎史紀。彼をはじめ第一バイオリン最前列の5人はいずれも超有名奏者で真下に直接伝わる響きは例えようのないまろやかさでした。私が最も好きな第五番第二楽章の始まりは、右手から流れるビオラの柔らかいメロディを生クリームで包み込んでいくようで涙が出そうになりました。

中程の休憩は、企画者の三枝成彰とコンサートマスターと首席コントラバス奏者による「題名のない音楽会」のようなトークで盛り上がり。第六番第四楽章の嵐の場面などコントラバスでは到底演奏できない楽譜で世界中のほとんどのオーケストラが楽譜通りではなく演奏しているという前置きで、コントラバス奏者たちが登場してほとんど乱れのない演奏を披露して会場を驚嘆させてくれました。

他のパートも皆第一線で活躍する奏者ばかりです。最前列左寄りの席だとオーボエやファゴットなどがまったく見えないのが残念でしたが最後の大コーラスまでひと時も退屈することなく迫力満点大満足の大晦日でした。

コンサートの模様は近日中にNHKテレビで放映されるようです。



▶コンサート「ベートーヴェンは凄い!」に行きました(高22期 高橋揚一)” に対して4件のコメントがあります。

  1. 松原隆文 より:

    ベートーヴェンの全曲とは、凄い気力体力ですね。小生は大晦日に必ずバイロイトの第九を聴きますが、それも第1楽章のみです。驚きです!

  2. 高橋揚一(高22期6組大西昭先生学級) より:

    コメント有難うございます。
    第九は毎年いろいろなところで聴いていましたがここで全曲を聴くのは一昨年からです。
    管楽器は曲によって交代しますが弦楽器は全員が通しで演奏なので曲の間に長い休憩があります。
    夕食時は90分も休憩なのでゆったりと食事ができます。
    チケットは7月から発売されますが良い席はすぐに埋まってしまうようです。
    帰りの電車が心配ですが拙宅の場合は辛うじて終電に間に合います。
    浅草あたりで泊まって初詣して帰るというのも良いかも知れません。
    お勧めです。

  3. 和田良平(高17期) より:

    すごい長丁場ですね。私は12月にサントリーホールで、娘と第九を聞きに行きました。指揮は佐渡裕。バスの独唱が、平野和という毎年横須賀でお目にかかっている方なので、親近感を持って聴きました。娘は第九なんぞは初めての経験で、よく来たものです。今までいろんなところで聴いてきましたが、毎回新しい感動です。
    東京文化会館の第九は、マロがコンサートマスターですか。良かったですね。
    最近の岩波新書で、「ベートーヴェン≪第九≫の世界」を読みましたが、時代背景やベートーヴェンの環境など新しい発見があり、時期を同じくして感動しました。

    1. 高橋揚一(高22期6組大西昭先生学級) より:

      コメント有難うございます。
      NHKテレビの上映日程はまだ決まっていないようですが情報が届き次第ここにお知らせいたします。
      コンサートの詳細は下記に掲載されています。
      https://saegusa-s.co.jp/concert/con241231

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