▶国立科学博物館:特別展「古代DNA」を見学(高25期 廣瀬隆夫)

DNAは、1953年にワトソンとクリックに発見されたのですが、小さな二重らせんの中に生命のすべての情報が書き込まれています。最近は人間のDNAであるヒトゲノムの解読が進んで病気の原因を明らかにしたり犯罪捜査などにも使われるようになりました。

1980年代に、古人骨にもごく僅かですがDNAが残っていることが明らかになり、近年、その分析をすることで、古代人の髪や目、肌の色のほか、どんな病気にかかりやすかったかまでも明らかにすることができるようになったということです。分析に使うものは、ミトコンドリアDNAに対して核DNAと呼ばれているようです。

人類の起源はアフリカであることはよく知られていますが、DNAを分析することで足跡をたどることができるようになったそうです。日本列島には4万年くらい前に南方から舟に乗って来たらしいです。その後、朝鮮半島から日本に渡った人たちと混ざりあって今の日本人が出来上がったという説がDNA分析で証明されたそうです。

三浦半島の毘沙門には古代人が住んでいたという洞窟がありますが、和歌山の古代人との交流していたことも分かったようです。三浦半島の人たちは古くから舟を使って様々な地域の人たちと関わっていたのでしょうね。

イヌネコのDNA分析もおもしろかったです。飛鳥・平安時代に中国からアジア系の持ち込まれ、その後、欧米系の猫が入ってきて今の日本猫になったようです。金沢八景には、金沢猫の伝説が残っていますが、その中の一匹なのでしょう。

展示は、章ごとに分かれており、まるで本を読むように展示を観ることが出来ます。

出口のところに、ミュージアムショップがありましたので埴輪の人形を買いました。そこを出たところにフーコーの振り子がありました。地球は回っているんだなということを実感しました。

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