▶「セブンイレブン」のユニホームと台湾民進党揃いのジャンパー(高22期 高橋克己)
共稼ぎが多いからか、外食が主体の台湾では、そこここにある庶民向け食堂や屋台、弁当屋などが大繁盛だ。ご多分に漏れずコンビニも増えたが、旧来店も健在なのが日本と違うところ。そんな中、セブンイレブン(「7-11」)のホームページ(HP)が炎上した。HPに揚げた世界中の店舗のユニホーム紹介で、台湾を「台湾(中国)」と表記したのだ。

「7-11」は「一部の国・地域の名称における表記」について「配慮に欠けるものであった」「表記に関して、当社として独自の立場を取るものではなく、政治的な意図もない」などと釈明し、削除した。が、これにも筆者は、「台湾店舗の表記」となぜしないのか、と少々カチンときた。この件、台湾ではしばらく尾を引くだろう。
流通大手の統一超商が運営する「7-11」は、台湾に13千以上あるコンビニ中断トツの7千を超える店舗数を誇る。が、「四大超商」として他にもファミリーマート(全家:4千数百店)、ハイライフ(莱爾富;1千6百余店)、OKマート(8百余店)があるし、前述の旧来型店の人気も根強い。「7-11」にお灸をすえたい台湾人も多かろう。
とはいえ、台湾の「7-11」はまさに「convenient」な存在だ。どの店舗もFree WiFiだし、品揃えも概ね日本と同じで、勿論「おでん」もあるから練り物好きの台湾人で、食事コーナーはだいたいいつも埋まっている。旧来型店舗にFree WiFiはないが、彼らの多くはWiFi要らずのスマホを使うから、果たしてどうなるだろうか。
ここで、なぜこの件を書こうと思ったかだが、理由の一つは、日本の「7-11」のユニホームと台湾民進党のジャンパーが良く似ているから。その「7-11」がこんな不祥事を起こしたことを残念に思うのだ。色合いといい、襟のベージュのラインといい、感じ似ている。何しろ台湾人はお揃い好き、ゴルフでもみな同じシャツだから、キャディーさんのオロオロは何時ものことだ。

もう一つの理由は、嘘のようなホントの話。実は昨年1月に頼清徳氏が勝った総統選後、筆者は高雄選挙区で当選した李柏毅立法委員から、知人を通じてジャンパーを頂戴した。早速、着て外出すると近所の「7-11」に同じジャンバーの後ろ姿。が、よく見る店員さんだったのだ。折角のジャンパーなのにと、良い気分はしなかった。これ、誓って作り話ではありません。

時まさに、国防費のGDP5%(2035年までに)を決めたNATO加盟国と同様、日本・韓国・台湾もトランプ政権から国防費増額を示唆されている。筆者はこれを奇貨として、増額に応じるのと引き換えに米国参戦の言質を取る方が安くつくと思う。核ミサイル付き原潜の購入要請も名案だが、原潜建造能力のせいで時間が掛かかりそうだから。
本論に戻れば、こんな時にこうした問題を引き起こすなんて、「7-11」は誠にかけしからん。筆者もこの先しばらく、コンビニはローソンかファミマを使うつもりだ。