▶天国から“イイね!”コメントが届いた話(高22期 高橋克己)

なぜそれが不思議なのかといえば、@Chasimonoh すなわち、私の叔父でオハイオ州(oh)に住んでいたCharles Simonは10月1日に90歳の長寿を全うし、21年5月に88歳で亡くなった愛妻、すなわち私の叔母(母の妹)の許に旅立っていたから。

さては従弟妹3人の誰かがいたずらしたなと思いつつ、彼らにメールをしてみた結果が、以下の遣り取りです。

克己 11月4日(火) 10:51 JST To Bill, David, Kim
Wow, your dad is commenting on my guitar playing from heaven!
(わあ、あなた達のお父さんが天国から私のギター演奏にコメントしてくれてるよ!)

Bill Simon(長男62歳:イリノイ州在住)11月4日(火) 10:56 JST To Katsumi, David, Kim
Miraculous! But I don't think I ever heard him use the phrase "chill." Kim?
(奇跡的!でも、彼が「chill」って言葉を使うのを聞いたことがないような気がする。キム?)

David Simon(次男56歳:アラバマ州在住)11月5日0:44 JST To Katsumi, Bill, Kim
Hahaha! Your guitar playing reaches far!
(ハハハ!あなたのギターの音は遠くまで届くんだね!)

Kim Stelmach(長女58歳:ペンシルベニア州在住)11月5日09:51 JST To Katsumi, Bill, David
oops! I thought I was on my account! lol. It's me! Still closing out his things. Online will be last, so you may get another message if I forget again! I really enjoyed your music!
(あらら!私のアカウントだと思ってた!(笑)。私だよ!まだ彼の遺品を整理してる。オンラインは最後になるけど、忘れたらまたメッセージ送っちゃうかも!あなたの音楽、ホント楽しい!)

実は叔母が亡くなった時、母方のお墓のある大滝町の良長院に分骨を計画したのです。が、折からのコロナ禍で果たせず、終息後の23年3月にようやく叔父、長男夫婦、次男夫婦、長女親子の7人で来日できた。その際は、私の両親の年忌も兼ねた法要を市営墓地でし、良長院に移動して叔母の分骨を執り行いました。

叔父にガンが見付かったのはこの春でした。その後、1人暮らしのオハイオを引き払い、長女の住むピッツバーグ近郊のホスピスに移って、前日も午前中はドイツケーキを焼いたり、元気にしていたのが午後から俄かに呼吸が苦しくなった。幸いに車で駆け付けた従弟妹たちは、最期を看取ることができました。

次男のDavyが、叔父がまめに残した沢山の写真や書き物をまとめてHome pageにし、メールで送ってくれました。それによって、叔父の60年代初頭の来日からベースでの叔母との馴れ初め、転勤先のタイ、グアム、ハワイの風景、リタイヤ後に満喫した世界各国へのクルーズなどの様子を知ることができる。

私の一番の思い出は、小学校高学年の頃に確か日比谷の有楽座で上映された「クレオパトラ」に、婚約中の叔母と一緒に幌付のビユックを駆って連れて行ってくれたこと。建築家だった叔父は、フランク・ロイド・ライトの傑作・旧帝国ホテル本館を私に見せて、説明してくれた記憶があります。

今頃は天国で、このブログを読みながら私の拙いギターを、二人して聴いてくれているかも知れませんね。

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