▶マックvsタリーズvsプロント(高22期 高橋克己)

偶にマクドナルドに行く。といっても多くて月一なので、先日は戸惑った。注文カンターに行くと店員さんがいないのだ。「ちょっとすいません、注文したいんですが?」と、目が合った奥にいるマスク姿の若者に声を掛けた。

すると「注文ならそこからお願いします」と、3台ほど並んだ機械を指さすので、素直に指示に従う。で、「注文する」の枠を押すがピクリとも反応しない。3度やったが同じなので、「お兄さん、教えてちょうだいな」とマスク君を呼ぶ。

彼が「注文する」を指でチョンとやると、なんと画面が変わるではないか。「えーっ」と、画面を戻してもらい、私が押してみましたが、やはりピクリともいない。「どうやんの?」と聞くと、「指先でチョンとやるんです」。結局、指での長押しが原因だったようだ。

めでたくチーズバーガーとマックシェイクMを注文し、お金を払おうとしたら今度はお金の投入口がない。あるのはスマホpayの枠だけなので、またマスク君に大声で「お金はどう払うんだい」というと、「レジでお願いします」とカウンターに手招きする。

「結局、カウンターで払うのなら最初からここで注文とれば?」と呆れ顔でいうと、それには反応せずに「お好きな席でお待ちください」と言いつつ、お釣りと立札とレシートをくれた。2階に上がって待つことしばし、別の店員さんが品物を持って来た。

「果たして効率化できているの?」との疑問が湧く。以前はレジカウンターで注文し、隣のカウンターで品物を受け取って、自分で2階に持って上がっていた。Before/Afterでレジの手間が減る分、配達の手間が増えるので、結局は「行って来い」なんじゃないの。

しかも、若者は何の抵抗もないのだろうけど、高齢者だって偶にはマックで食べたい。その度に、店員の誰かがマスク君のような目に合うことだろう。日本マクドナルドにメールして、この方式にした効果がどうなのか聞いてみようか。

それに引き替え、八景駅2階のタリーズと追浜駅前の元の西友1階のプロントにはそれぞれ異なる魅力がある。例えばタリーズ。ここはまさにWifiとコンセント付き図書館の様相で、試験時期ともなれば、脇目もふらず勉強する若者で7割方の席が埋まる。

中には私の様な本や新聞(PCで)を読むおっさんや、世間話に興じる同輩のおばさんグループもいるが、窓際・壁際のコンセント付きの席には寄り付かない。何しろワンコインで1-2時間それぞれの時間を過ごせるのだから、区の図書館よりよほど居心地が良い。

次はプロント。この夏に追浜高校に校歌祭の練習に行った際に入ったのが初体験。厨房カウンターの前に7-8人掛けられる大きな丸テーブルがあり、奥に向かって左には一人座りのカウンターが6-7席、右側は対面席が4つ(8人分)、奥の真ん中はアクリル板で仕切った席が向い合せの5席ずつ(10人分)ある。

ここもWifiがあるので、私は遭遇してないが勉強組がいるはず。ある時は丸テーブルに例によって同輩のご婦人たちが話に夢中だった。彼女らは総じて、人の話を聞くよりも、自分のことを話すのが好きらしいことが、年のせいか難聴気味の私にも認識できた。

おすすめはソフトクリーム。確か300数十円だったか、コーンの先までビッチリ詰まっていて、電車賃を掛けても食べたい衝動を抑えられないことがしばしばある。

総じて言えることは、横須賀大滝町のミスドもだが、高齢者の憩いの場所が結構あちこちにあるということです。

▶マックvsタリーズvsプロント(高22期 高橋克己)” に対して2件のコメントがあります。

  1. 廣瀬隆夫 より:

    マクドナルドの自動販売機は、私も同じ疑問を持ちました。全く省力化になっていないんです。アルバイト要員は減っていないのでないかと思います。それにサービスダウンです。システムベンダーだけが儲かるマイナンバーカードと同じですね。

  2. 加藤麻貴子 より:

    最近読んだコンビニのセルフレジについてのエッセイ【最近増えているセルフレジを使ってみました。画面には「ポイントカードはありますか」「バーコードはお持ちですか」「支払い方法は現金・カード・電子マネー・QR決済のどれですか」と、次々に選択肢が表示されます。買い物をして支払いをするまでにいくつもの選択を迫られる、以前はレジに行きお金を払うだけだったので客としては手間が無く便利であったのに、、、】と嘆いていました。ある集まりでAIが話題になり、40代の会社員の人が社員採用の時殆どの人がAIを使って作文や論文を書いてくるので面接の時にはその場で「筆記してもらう」そうです。会社側は手書きで書かれた文章を読んで判定します。試験の判定が却って面倒になったように思い、便利さが不便を招いた感がありました。世の中の流れが人員を減らし、機械に任せるようになった今私たちシニア世代も何とかついていかないと外出できなくなるかもしれません。

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