▶ 元旦(高22期 加藤 麻貴子)
元旦の朝10時。40戸足らずの町の人達と叶(かのう)神社の拝殿で「歳旦祭(さいたんさい)」と賀詞交歓会をいたします。宮司さんに新年の祝詞をあげていただき大幣(おおぬさ)でお祓いを受け、町内会長が玉ぐしを奉げる。そんな厳かな和やかな歳旦祭です。
神事の後は「君が代」と「1月1日(いちがついちじつ)」を斉唱。町内会長が一年の抱負を述べ、乾杯をします。「年の初めの例(ためし)とて~♫」で始まるこの歌、正式な題名が「1月1日」ということを 40数年前に初めて参加した時に知りました。ちなみに作詞者は千家尊福(せんげたかとみ)、出雲大社の宮司(第80代出雲国造)を務めた方です。
叶神社にこのような歳旦祭を執り行っていただけるのには、町の皆さんの奉仕も深く関わっています。大晦日から元旦の深夜2時ごろまで、初詣の参拝者にお神酒や甘酒をふるまうなど町の人たちの献身的な活動への労いの意味もあるように思います。嫁いで初めてこの行事に参加した時は、どこか前時代的に思えました。しかし今ではとても良い風習だと感じています。お祓いを受けると、不思議と清々しい気持ちになるものです。
そういえばこの「祓う」という字、よく見ると左に右に筆を「はらって」成り立っている字なのだなと改めてその意味を嚙みしめた年の始めでした。



