▶「マチュピチュ展」体験記(高22期 加藤 麻貴子)

1月半ば、古代文明好きの仲間5人と共に、六本木で開催中の「CREVIAマチュピチュ展」へ行ってきました。会場に足を踏み入れると、そこには紀元前1200年から西暦1532年までのアンデス文明の各時代の至宝がならんでいました。ペルー・ラルコ美術館所蔵の約130点の貴重な文化財です。マチュピチュは南北約7000kmに及ぶアンデス山脈のウルバンバ谷、その標高2430mの尾根に位置します。

特に印象深かったのは西暦100年~800年頃の「モチェ文化」です。写実的でありながら大胆にデフォルメされた神「アイ・アパエック」の冒険を描いた土器類に目を奪われました。

繰り返し現れる階段モチーフはマチュピチュの段々畑(アンデネス)のようでもあり、異界への道のようでもあります。生と死、男と女、昼と夜、乾期と雨期、山と海、、、、。こうした対極にあるものがめぐりゆく象徴としての「渦巻模様」。当時の人々は夜空に輝く渦巻銀河も見あげたのでしょうか?

また鳥、蛇、猫を合体させた想像の動物「ムーンアニマル」には、人々の強さへの憧れが見えます。金と銀を張り合わせる高度の技術を要するセレモニーボールや儀式に使われた土器、そして戦勝記が描かれた精巧な焼き物。勝利者が敗者を辱める残酷なまでの描写も、当時の厳しい生存競争を物語っています。続くチムー文化(西暦900年~1470年頃)の黄金の装身具は、王の威厳をしめすとともに、先祖の加護によって身体を守るためのものでした。文字を持たなかったインカの人々が、紐の結び目「キープ」によって情報や歴史を記録していたという事実も、彼らの知恵を雄弁に物語っています。

しかし、この緻密でユーモラスな文明も1532年、スペインの侵略によって突然の終わりを迎えました。アンデスの3000年の歴史の断絶に、私は無念の思いを感じました。

▶昨今の展覧会に行くには?
最近の展覧会は「参加のハードル」が高いと思います。まず予約と支払いはネット。12月半ばに予約を済ませたものの、当日は届いたメールからチケット画面を出さねばなりません。「メールを紛失しては大変」と、間違えて消さないように毎日届く不要なメールをせっせと削除する日々、、、、。しかし前日にリマインドメールが届き安心すると同時にその仕組みに感心いたしました。

さらに今回は、終了後も聴けるという音声ガイドを申し込んでいたのですが、あろうことかイヤホンをバッグに入れたままロッカーに預けてしまうという失敗も。結局、音声ガイドを携帯することになりましたが、会場内は撮影自由。撮影とガイドの両方をスマホでこなすのは至難の業でしたから、結果的にはこれで良かったのかもしれません。

今回は私より10歳ほど若い仲間たちが一緒だったので不案内な六本木であっても心強い限りでした。昨年のラムセス大王展では最寄り駅に何の案内板もなく私は不安な思いをしました。

若い人のように「私もスマホを使いこなせるようになりたい」と切に思った一日でもありました。

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