▶日本語教室 7月(高22期 加藤 麻貴子)

9日は1学期最後の日本語教室、何時になく明るい笑顔のロシアのエカテリーナがマスクをせずに現れました。マスクに眼鏡で教科書を読むさまは「ガリ勉」のイメージでしたが、何とも可愛い笑顔の女の子でした。教科書の勉強の前に少し雑談しました。

「週末は何していたの?」

「土曜日は家にいて日本語の勉強しました。」

「日曜日は日本語能力検定試験の5級をピーター(夫)と受けました。」

「どうだった?」

「とっても簡単だった!でもピーターには難しかった。」と笑顔が返ってきました。

3級(N3)の問題集を難なくこなしているので簡単なのは当たり前だけど、試験で手ごたえを得たというのは自信に繋がったのでしょう。

雑談の後は教科書を音読し、問題に取り組みます。難しい問題もほぼ正解です。時々解らない言葉があると意味を説明したり、読めない漢字は紙に書いてルビを振って帰りに持たせます。1時間ほどの勉強の後に副読本の漫画の「タッチ」を読みます。絵本の「つるにょうぼう」を読み終えた後にはアニメの「ワンピース」の小説版にしたのですが、難しいので漫画に替えたのですいすいとページが進みます。最近はとても日本語らしく読めるようになってきました。夏休みの宿題に1冊貸したのできっと全部読んでくるでしょう。

私は日本語教師の資格もないし、何気ない日本語の言い回しの説明を求められると四苦八苦してしまいます。日本語学校ではないので資格は要りませんが、私も日本語を学ばなければと思います。カーチャは独学でかなり日本語を理解しているので、先生ではなく伴走者になれればと思っています。最近アイドルグループの「ババババンビ」を話題にしたり、エカテリーナではなくニックネームの「カーチャ」と呼ぶようにしたら、距離がぐっと縮まり話しやすくなりました。

夏休みの間、連絡を取れるようにラインの交換もでき安堵しました。

    ▶日本語教室 7月(高22期 加藤 麻貴子)” に対して1件のコメントがあります。

    1. 高橋克己 より:

      「難しいので漫画に替えたのですいすいとページが進みます」☚これは素晴らしいアイデア。確かに我々の日常会話は漫画の吹き出しのそれで、主語などほとんど口にしませんものね。麻貴子さんに教わる外国の人たちは幸せです。

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