▶青春かながわ校歌祭【初】参加記(高22期 高橋克己)

歌い終わって先ずの感想は「気持ちいい!」の一言でした。普段大きな声を出すことが殆どない生活なので、余計にそう感じたのでしょう。でも、考えてみればカラオケ好きの方には、いつものことかも知れませんね。私はカラオケはやらないので、あくまで勝手な感想です。

校歌祭については、添付した「プログラム」と「かながわ校歌振興会会則」を見れば凡そイメージが湧くと思うので、詳しくは触れません。が、「プログラム」を見て奇異に感じたのは「第19回」と銘打ちながら、横高も含め参加回数16回が最多なこと。幻の3回は果たしてどこが参加したのでしょうね。

参加26校のうち10校ほどの演技を拝見した限りですが、どこの校歌もまた演出も素晴らしかった。とりわけ吉田島高校のそれは、元農林高校であったことが偲ばれる無骨な演技で、現役の応援団長と思しき大柄丸刈りの男子が両手の動作を交えて歌い出し、それに腰の曲がった方を含む先輩方が唱和するというなかなか感動的なものでした。 

古田島に限らずどの学校も、私より遥かにご高齢と思われる方が沢山参加なさっていたことも、サミュエル・ウルマンの『青春』を裏表紙裏に印刷していることと相俟って、「会則」の「目的」にある「(校歌祭を通じて)卒業生と在校生との交流」を深める役割を果たしている様子が窺えました。

印象的だったことを二つ。一つは大津高校です。今や男女共学校になりましたが、かつては横高男子憧れの県立女学校。その3曲目の男女共学校校歌は1981年制定、即ち43年前ですが、それを還暦をはるかに過ぎていると思しき少なくない女性が歌っているのです。どういう感慨をお持ちなのかなあ。

もう一つは、全員が歌詞付き譜面の冊子を両手にして歌った平沼高校。高齢のOBのお一人の手が小刻みに震えていたのです。ハラハラしながら見ていると、しばらくして震えが止まったので、ご病気やお年のせいではなく緊張からだったかと、ようやく胸を撫で下ろした次第。

ところで我が校の出来はどうだったかですが、それは12名の有志で囲んだ慰労会の席で、指揮をおやり下さった志摩さん(24期)から披露されたあるお話が物語っています。曰く、追浜高校うしお会の某女史から「横高はすごく良かった」とお褒めの言葉を頂戴したというのです。

なにせ追浜うしお会は総勢80名が揃いのブルーのポロシャツ姿、加えて数名のプロ(指揮者の方や『侍従川讃歌』を歌って下さったオペラ歌手の松永知史嬢など)を配した陣を布く、「横高何するものぞ」の意気込み。そのうしお会の有力者から褒められたとあれば、本当だったかも知れませんね。

今回私は、「記恩が丘」に誘ってくれた高橋揚一・廣瀬隆夫両君への義理もあって出ることになり、その1回限りの練習日に初めて「4部合唱」と知り、主旋律しか知らないのでかなり狼狽えたのです。が、歌えるパートで良いし、格好も黒系ズボンと白シャツならスニーカーでもOKと聞き、安堵した経緯があります。

当日も実に気楽なもので、大声を張り上げたし、「のぼり」を持ったので手元の歌詞が良く見えず(老眼鏡の架け忘れ)2度ほど間違えました。が、まとめ役の43期久場さんが「私もで~す」と庇ってくれ、とても頼もしかった。これは病みつきになるかも、と感じています。

堅苦しい感じのする校歌祭ですが、横高のそれは校風同様の自由さです。慰労会でも8期の早川さん・石川さん、12期の長谷川さん、15期の巽さん、21期の石渡さんと奥様(23期)、前出の志摩さん、ピアノの28期松田さん、前出の久場さんとも、年齢を超えて親しくお話することが出来ました。

帰りの電車で早川さんにお伺いすると、コロナのせいか今回はこれまで出ていた先輩(ということは7期以前の方)が来られていないとのこと。寂しいことです。が、来年の幹事校大和高校の会には、是非50人でも60人でも沢山のOBOGや在校生が気楽に参加して、交流を深めたいものです。おわり

【写真と次回の説明 高25期 廣瀬隆夫】
※ 第20回校歌祭は、県立川崎高校柏葉会が実行委員長となり、2025年10月18日(土)に「やまと芸術文化ホール(大和駅徒歩4分)」で開催されます。ぜひ、参加をお願い致します。

    ▶青春かながわ校歌祭【初】参加記(高22期 高橋克己)” に対して6件のコメントがあります。

    1. 廣瀬隆夫(高25期) より:

      素人の感想ですが、今年は、みなさんの声もよく出ていて素晴らしかったと思います。22期の高橋克己さんから思わず「気持ちいい」という声が出たという報告がありましたが、まさに「サミュエル・ウルマンの青春の詩」のような良い体験をさせていただきました。

      美味しい「へぎ蕎麦」と懐かしいお話もたくさんお聞かせいただき2次会も楽しかったです。8期の早川さん、石川さんも最後まで参加していただき、その気力と情熱に脱帽しました。このような懇親会も重要だな、と思いました。

      でも、少しマンネリ化していますので、来年は、みなさんからの新しい企画やアイデアも募ったらいかがでしょうか?

      追伸:記事の中で幻の3回について触れられていますが、第14回、15回、16回の校歌祭は、台風とコロナの影響で中止になっています。

      1. 高橋揚一(高22期6組大西昭先生学級) より:

        大津高校「たちばな会」は3つの校歌を時間内で歌いましたし、追浜高校「うしお会」は校歌のほかに團伊玖磨氏作曲の「花の街」を歌い、来年は廣瀬君と私の「侍従川讃歌」を歌っていただくことを検討いただいています。
        横高が「坂東武者」と「天がける白雲」のみでは持ち時間が余って淋しいです。
        在学中「坂東武者」は2番までしか歌わなかったので、ここでもそれに留めて、3曲目に応援歌「勝利を目指し」を歌ってはいかがでしょうか。
        高3期中村齊先輩作詞、昭和26年赴任音楽担当五十嵐(青山)光子先生作曲の最も横高ゆかりの曲です。

    2. 岡田須美子(高15期) より:

      廣瀬さま
      校歌祭の報告のご連絡ありがとうございました。会の状況が目に浮かびます。うーん皆様お年を召していらっしゃる、しかし、お元気においでになっておられる、すばらしいです。来年、行かれるよう鍛えなければと思いました。また、15期の巽 しげきさんのお名前がありましたので、なお、うれしくなりました。

    3. 松原隆文 より:

      お疲れ様です。
      新曲を歌うのもよいかもしれませんが、大先輩たちは長年、同じ歌をずっと唄い続けてきました。
      この伝統を大切にしたいものですね。

      1. 廣瀬隆夫 より:

        今までの「坂東武者」と「天がける白雲」に加えて新曲を考えています。

    4. 松原隆文 より:

      「勝利を目指し」は、年配でご存じの方も多いと思います。しかも唄いやすい。

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