▶昭和のラジオ・テレビ物語:第4話(高22期 高橋揚一)
【日曜娯楽版】(昭和99年10月)
♬僕は特急の機関士で 可愛い娘は駅ごとに いるけど3分停車では キスする暇さえありません 東京 京都 大阪 う〜ううーうーポッポー 熱海湯の街恋の街 貫一お宮の昔から 愛し恋しの二人連れ闇のトンネル通りゃんせ 東京 京都 大阪 う〜ううーうーポッポー 右に見えるは富士の山 左に見えるは駿河湾 仲を取り持つ展望車 沼津食わずの三等車 東京 京都 大阪 う〜ううーうーポッポー♬
展望車は最後の車両なので下り列車の展望デッキに立ったら、左に富士山で右に駿河湾のはずなのに、これまで誰も指摘していない。
三木鶏郎の冗談音楽はラジオ番組『日曜娯楽版』から生まれた。戦後の日本に明るい光を注ぎ、多くの歌手が歌っている。CMソングも数多い。
♬キリンレモンキリンレモンキリンレモンキリンレモンキリンレモン♬
♬船橋ヘルスセンター長生きしたけりゃちょっとおいで♬
♬花の香りお乳の泡立ち牛乳石鹸良い石鹸♬
♬ビュ〜んと飛んでく鉄人28号ーグリコグリコグリコー♬
♬明るいナショナル明るいナショナルラジオテレビ何でもナショナール♬
♬ワワワ〜輪が三つワワワ〜輪が三つミツワミツワミツワ石鹸♬
♬ジンジン仁丹ジンタカタッタタタージンジン仁丹ジンタカタッタタター♬
三木鶏郎(左写真手前中央)の盟友には『ぴよぴよ大学』の河井坊茶(左写真手前右)、三木から名前を得た三木のり平(左写真手前左)、千葉信夫(左写真後ろ左)、丹下キヨ子(左写真後ろ中央)、小野田勇(左写真後ろ右)、森繁久彌、永六輔、野坂昭如、いずみたく、神津善行、門下には楠トシエ、中村メイコなどの逸材が揃う。
「僕は特急の機関士で」は三木鶏郎自身と森繁久彌と丹下キヨ子による東海道編のほか九州編、東北編、北海道編があり、榎本健一、霧島昇、伊藤久男、並木路子、松田トシ、安西愛子などもカバーしている。
ほかに中村メイコの「田舎のバス」も台詞入りの歌として人気を博した。
♬田舎のバスはオンボロ車 タイヤはつぎだらけ 窓は閉まらない それでもお客さん 我慢をしているよ それは私が美人だかーら 田舎のバスはオンボロ車 デコボコ道をガタゴト走る 皆様 毎度ご乗車下さいましてありがとうございまーす あんれ しょうがねぇ牛だな〜♬
三木鶏郎の弟子だった作曲家小林郁夫は三木に「はやし・こば」と命名された。1990年代に私と同じ職場に在籍してたことがあり、親しくしていただいたので時々拙宅に電話がかかってきた。家内が出ると「私、はやし・こばと言いまして本名は小林と言いますがそれでは面白くないのではやし・こばと名乗っています。揚ちゃんいる〜」が口癖。私の曲を評価いただいた数少ない友人の一人だった。CMソングは短い曲が多い。映画『千と千尋の神隠し』では「河の神」役で声優も務めたが、2016年に他界してしまった。
♬ズボン脱いで…パーンツ脱いで…花のトイレはピーコレット♬
♬答え一発カシオミニ♬
♬味なことやるーマクドナルド♬
♬いいことあるぞ〜ミスタード〜ナッツ♬