▶「須藤オルガン工房の半世紀:その音と形」横須賀美術館 ~7月6日(日)(高17期 和田良平)

横須賀美術館で開催している、首記の展示を見に行ってきました。行ったのは一月ほど前で、暑かったり、寒かったりと変な気候が続いた日でした。この日はそぼ降る冷たい雨が降っており、風も強かった。須藤氏は私の友人で、実家は我が家のそばにあります。

高校は横高ではなく、聖光学院高校でした。そのため知り合ったのは、アマチュア無線を通じてで、大学時代の時でした。経歴にもあるとおり、彼は大学では通信工学を学びましたが、どう変わったのか・・・パイプオルガン製作にのめり込み、1971年には渡独してマイスターを取りました。渡独した時は羽田空港から単身、無線機を1台手に持って搭乗したのを見送りました。
帰ってくると横須賀で工房を立ち上げました。パイプオルガンというのは、市販されている楽器ではなく、建物と一体化した建造物の一部なんです。(移動可能なポータブル仕様もありますが)とてつもなく大きなものです。音を出す仕組みは、内部の袋にためた空気をパイプに送って音を出す。昔は人力でフイゴを使ってやっていましたが、現在は電気仕掛けです。
一つの音で一つのパイプから音が出ますが、いろいろな音色を出すために、ストップというレバーを引くと音の出るパイプ群を切り替えて対応します。大きなホールでは、目に見えるところだけではなく、その裏に沢山のパイプが設置してあります。宮崎県立芸術劇場のアイザックスターンホールのオーバーホールを依頼されたときは、完成したときに見に行きました。内部にも入れて貰いましたが、なんと大きな楽器でした。
私が撮影した写真です。

横須賀美術館では、彼が制作したオルガンの模型が展示されています。教会やホールにどう組み込んでいるかがわかります。いろいろな形があり、興味深いものでした。入場料は一般380円ですが、学生や65歳以上は280円です。10:00~18:00が開館時間です。