ぶらり散歩「旧伊藤博文金沢別邸」

伊藤博文は天保12年(1841年)の生まれで、吉田庫三先生(慶応3年(1867年)生まれ)とは、席を並べて勉強したとは思えませんが、同じ松下村塾に学んだ同郷の士です。伊藤博文の別荘が横須賀に近い金沢八景にあります。

金沢八景から金沢シーサイドラインに乗り野島公園で降りて歩いて5分程のところにあります。風光明媚な場所にあり、目の前が海で、遠くに夏島が見えます。別荘は松並木の中の静かな場所に建っています。休館日は、第1、3月曜日と年末年始で開館時間は、9時30分から16時30分です。入場料は無料です。400円でお茶のサービスがあります。牡丹の時期には様々な種類の牡丹を鑑賞することができます。旧伊藤博文金沢別邸公式サイト

明治三十一年(1898年)に建てられたものを、平成二十一年(2009年)に建て替えました。しかし、間取りは昔のままで、明治の別荘の面影をそのまま残しています。トイレが3つ(客人用、主人用、使用人用)あり、客人用のトイレは広々として本漆仕上げの木製便器になっています。

近くに、明治「憲法草創の碑」が建てられています。この場所には、昔、東屋という料亭があり、伊藤博文は、ここで憲法草案を書いていました。ある時、料亭に泥棒が忍び込んで、憲法草案が入ったカバンを盗みました。数日後、近くでカバンが見つかりましたが、憲法草案は、そのままカバンの中に残っていました。泥棒は、その重要さを理解できずに捨てていったのです。この事件の後に、野島に別荘を立てて、そちらで憲法草案を書くことになりました。

伊藤博文は、ここで、これからの日本の行く末を決める明治憲法の草案を考えていたのかと思うと、感慨深いものがあります。海を眺めながらゆっくりと過ごすには格好の場所です。(文責 廣瀬隆夫 高25期)

    ぶらり散歩「旧伊藤博文金沢別邸」” に対して2件のコメントがあります。

    1. 石渡 明美 より:

      6月のクラス会で行くことになりました。
      海を目の前にして気持ちの良いところですね。
      もう一度行きたいと思っていた所なので楽しみです。

      1. 廣瀬隆夫 より:

        私も大好きなところです。オナガなどの野鳥も来ますよ。今は、牡丹がキレイに咲いているようです。ごゆっくり景色をお楽しみください。

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