▶ぶらり散歩「汐入の子之神社の獅子の彫刻」
汐入の横須賀サポートセンターで打ち合わせがありましたので、少し早めに行って近くを、ぶらりと散歩してみました。線路を超えて北の方に少し歩くと子之神社(ねのじんじゃ)という石碑が見えてきました。
本殿の軒に彫られた獅子の彫刻が素晴らしかったので、宮司さんにお聞きすると浦賀の西叶神社の獅子を彫った後藤利兵衛の作品ということでした。後藤利兵衛は千葉の人ですが、幕末から明治にかけて三浦半島近辺にたくさんの作品を残しています。私が住んでいる金沢区大道にも獅子頭が残っています。
この神社の歴史は1220(承久2)年まで遡ることができ、元々は楠ヶ浦の沖にあった波島(はじま)に建てられましたが、海軍用地になったため、1884(明治17)年、現在の汐入郵便局の裏の通称、子之神山(ねのかみやま)に社殿を移し、1898(明治31)年に、この地に移ったそうです。後藤利兵衛が88歳で亡くなったのは、1902年(明治35年)ですから、70歳頃の作品です。
浦賀の西叶神社にも素晴らしい彫刻が残っていますので行ってみてください。(高25期 廣瀬)