▶「山を目指し川を下る」加藤史子さん(高46期)

「山を目指し川を下る」加藤史子さん(高46期)

日経産業新聞の加藤史子さん(高46期)の記事をご紹介します。横須賀高校で開催した「未来ナビ」の時のお話です。「何がやりたいか、何になりたいか」が決まっていなくて悩んでいる生徒の質問に対して、「山登り型のキャリア」と「川下り型のキャリア」があるから、最初から目標が決まっていなくても大丈夫だよ、と回答したことが大きな共感を得たという内容です。
https://www.nikkei.com/article/DGXKZO67426420X11C20A2XY0000

「山登り型のキャリア」とは、自分の目指すキャリアビジョンを明確に描き、そこに向かって一歩一歩近づいていくやり方です。「川下り型のキャリア」とは、目の前に川が流れていたら、とりあえず舟を浮かべて下って行くというやり方です。川は海につながっているから下っていけばいつかは大海に出る。キャリアビジョンが明確でなくても、目の前の仕事を一生懸命にやることで道が開けるというお話が、紹介されていました。

この記事を拝読して、すっ〜と気持ちが楽になるような気がしました。私も最初からその職業を選んだのでなく、やっていくうちに仕事がおもしろくなり目標が見えてきたという経験があります。また、少し専門的な話になりますが、プログラムを開発する時、昔はストラクチャードプログラミングなど、構造や仕様をしっかり決めてプログラムする方式が主流でしたが、今では、アジャイルという方式で、初めに簡単なプログラムを作って動かして検証しながら作り上げていく方式が主流になりつつあります。

技術革新や企業環境が目まぐるしく変化する現在、最初からきっちり決めるのでなく、とにかく始めて、徐々にすり合わせや検証を重ねていってキャリアビジョンを明確にしていくというアプローチが現代的かもしれないと感じました。

この写真は、10年以上前に、息子とイカダで川下りをしたときの写真です。息子も高3になり「何がやりたいか、何になりたいか」が悩みのタネになる年代になりました。(高25期 廣瀬隆夫)

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