▶「TOP SECRET」回り続ける不思議なコマの研究(高25期 廣瀬隆夫)

20年くらい前に、サンフランシスコのモスコーンセンターで行われたアップルのMacintoshの新製品発表会に行ったときの話です。近くのフィッシャーマンズワーフのシーフードレストランでクラムチャウダーやオイスター料理をたらふく食べた後におもちゃ屋に入りました。大きな店で、科学オモチャという大人でも楽しめるコーナーがありました。そのショーケースにずっと回り続けているコマが置いてありました。

新製品発表会をひと通り見終わってから、夕方、もう一度、そのおもちゃ屋を覗きますと、コマはまだ回っていました。中に入ると赤い字で「TOP SECRET」と書かれた小さな箱がたくさん置いてありました。TOPにはコマという意味もあるんですね。「トップシークレット」秘密のコマ、面白そうだと思ってお土産に買いました。

箱を開けると、子どもたちに向けた奇妙なメモが入っていました。荒唐無稽なことが、まじめに書いてあるので笑ってしまいました。特許も取っていました。まあ、本当かどうか疑わしいですがね。このようなオモチャにも真剣に取り組むアメリカ人っておもしろいな、と思いました。こんなプレゼントを貰ったら、子どもたちはワクワクするでしょうね。

ところで、みなさんは、どうして、このコマが回り続けているか分かりますか?
※ よく考えてからタネ明かしをお読みください。 ⇒ TOP SECRET

・・・・・<<トップシークレットメモ(訳・廣瀬)>>・・・・・
・TO:未確認物体調査部 研究コーディネーター
・FROM:研究スタッフディレクター
・調査内容:未確認物体、回り続けるコマについて
・DATE:2001年4月1日

コマを回して、その動作を注意深く観察してください。普通のコマは数秒間で回らなくなります。でも、このコマは、予備調査では特別な性質を持っていることが分かりました。次第にスピードがあがり、すでに1時間以上回り続けています。徹底的に調査することをお勧めします。コマから目を離さないでください。その間に何が起こるか分かりませんよ。安全のため、あなたが席を離れる時には、必ずコマを箱に戻してください。

今までの調査によると、コマが回り続けている3つの理由が推測されています。あくまで可能性であり科学的な検証は出来ていません。

1.黒い台の凹面の部分が、コマの遠心力のバランスを取っている-可能性の確率:17%
2.黒い台が、地球の磁場のエネルギーを集める小型衛星アンテナとして機能している-可能性の確率:43%
3.何らかの未知の魔法の力が働いている-可能性の確率:99%。

これを検証するために、当社の超心理学部門にさらなる調査を依頼することを提言いたします。
                          米国特許 第3783550号
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    ▶「TOP SECRET」回り続ける不思議なコマの研究(高25期 廣瀬隆夫)” に対して1件のコメントがあります。

    1. 加藤麻貴子 高22期 より:

      Top secret 面白いですね。こういう小さなものにも真剣に取り組む米国だからこそ科学技術の発展が著しかったかと思います。

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