▶冬は壁のコンセントによる火事に注意!

冬は乾燥しております。壁のコンセントにご注意ください。テレビや冷蔵庫の電源を、壁のコンセントから取っていると思います。これは当たり前なのですが、一年中コンセントにプラグを差しっぱなしです。(高17期 和田 良平)

この壁のコンセントとプラグがぴったり嵌まっていればまだマシなのですが、長い間には、重さで隙間が出来ます。その隙間にホコリが溜まります。壁のコンセントには、100Vの電圧がかかっています。

通常は、その二つの端子は離れていますが、ここにプラグが刺さり、そのプラグの両端をホコリがかぶると、完全に乾燥していれば良いのですが、ちょっと湿り気が出てくると、ホコリに水分が入ります。すると抵抗値が下がって、電気が流れやすくなります。電流は一瞬で流れて、ホコリと水分を燃やし、バチッと火花が飛び散ります。周りのホコリの量が多ければ、そのホコリに燃え移ります。こうして火花が発生して発火する現象を、トラッキングと言います。自然に発生する現象です。

その結果、最悪の場合には火事になります。昨日、我が家で前から気になっていたコンセントを調査しました。台所の食器戸棚兼テーブルは特注品です。なかなか気に入っている家具で、10数年前の台所のリフォームで、家具職人に作って頂きました。壁にぴったり付きますので、壁のコンセントを塞ぐ形でした。

テーブルの上には、炊飯器やコーヒー沸かし、湯沸かしポットなどがあり、さらにワイアレスの子機や玄関のチャイムの子機が乗っており、そこへの電源供給のために、壁のコンセントから延長コードで、つないでいました。その特注の家具を動かしたところ、写真1のように変形していました。

このプラスチックのプレートをはずしてみると、写真2のようになっています。つまり熱で変形をしていました。この理由は、1本の延長コードで使える電力は1500Wまで。しかし、炊飯器は、1250W。コーヒー沸かしは750W。湯沸かしポットは700W。これらを組み合わせると電力オーバーでダメ。こんな簡単なことで、壁のコンセントが熱を持ったようです。

実は、壁の前に家具を置く時に、トラッキングが起きないようにプラグを養生テープでカバーしていました。そのためホコリは溜まっていましたが、トラッキングにはならず、電力オーバーの過熱が起きていたわけです。最近は良い商品があります。写真3と4の部品です。これをプラグに取り付けると、写真5のようになります。

この部品には方向があります。写真5のプラグの手前側には、切り込みがあります。これが下側です。これに注意して、家中のコンセントを調べ直したらいかがでしょうか?我が家のコンセントは、新品(写真6)に交換しました。ただ、この交換には、2級電気工事士以上の資格が必要です。ご注意ください。

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