▶「貸本屋」マンガの思い出

皆さん昔、「貸本屋」って、あちこちにありましたよね。汐入町にはマンガ専門の貸本屋がありました。4丁目の子之神(ねのかみ)神社から坂本坂にゆく途中、小さな貸本屋でした。店名は覚えていませんが、オバチャンが一人いただけのお店です。(高22期 伴野 明)

その店を知ってから通いました、三日おきぐらいに。料金は10円か20円? 5円だったかな? 料金は高いとは思わなかったのでそんなものでしょう。貸し出しのシステムも覚えていないのですが、料金を払うとオバチャンがメモするだけだったように思います。「あら、また来たの、好きだねえ」なんて会話のあと、「きょうは日が良いから、もう一冊もってっていいよ」とサービスもあったのです。

そこで「ロボット三等兵」に出会いました。「まえたにこれみつ」の作者名は覚えています。今、ウイキで見ると戦闘経験もある結構凄い経歴の作者なんですね。「戦場のドタバタ喜劇」、たしかにそんな内容でした。「実際の戦場で九死に一生を得た」なんてこともあったようですが、戦争の残酷さや恨みのようなものはありませんでした。作者は、すごく広い心の持ち主なんでしょうね。

他にもロボットくん、トッピ博士も読みました。ロボットシリーズは全部読み倒して、他のマンガに目が行きました。「怪奇もの」です。「化け猫シリーズ」みたいなマンガもあったのです。こちらは目を背けたくなるような残酷さで、現代では出版できないでしょう。二冊目で怖くなって、その手の物はやめました。

皆さんも何か思い出はありませんか?

    ▶「貸本屋」マンガの思い出” に対して1件のコメントがあります。

    1. 廣瀬隆夫 より:

      私もマンガとの最初の出会いは「貸本屋」でした。10円で2泊3日だったと記憶しています。まだ週刊誌がなかったのではないかと思います。つげ義春、白土三平、佐藤まさあき、永島慎二、藤子不二雄、手塚治虫、赤塚不二夫などのマンガがありました。大人向けの少しエッチなマンガもあり、それを狙って読んでいた時期もありました。ギャグマンガもありましたが、まだ戦後を引きずっていたのか暗い話も多かったような気がします。

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