▶ぶらり散歩「称名寺の浄土庭園」(高25期 廣瀬 隆夫)

自転車で、京急の金沢文庫駅の近くにある称名寺の浄土庭園に行ってきました。平安時代から鎌倉時代にかけて作られた庭園で、極楽浄土の世界を再現しようと作られたものだそうです。仁王門から入って、赤い橋を渡ると阿弥陀堂があります。

称名寺は、真言律宗のお寺で、1258年に北条実時が建てた持仏堂がはじまりと言われており、金沢北条氏の菩提寺であるとともに、学問寺としても大いに栄えました。学問を好んだ北条実時が火災から貴重な文書や書籍を守るために書庫「金沢文庫」を建てたと言われています。

「金沢文庫」は、現在は「神奈川県立金沢文庫」の名称で歴史博物館となっており、様々な所蔵品を保管して展示しています。

阿弥陀さまは、無限の光といのちのはたらきを備えていると言われています。この浄土庭園は、お浄土のイメージを具現化したものだと思います。夕方でしたのでちょうど西の空に太陽が沈むところでした。昔の人も、この太陽の運行を見ながら西の方にお浄土があると考えていたのではないかと思います。西日に照らされた赤い太鼓橋が池に映って、まさにお浄土を思わせるキレイな景色に出会うことができました。(高25期 廣瀬隆夫)

    ▶ぶらり散歩「称名寺の浄土庭園」(高25期 廣瀬 隆夫)” に対して2件のコメントがあります。

    1. 向坂勝之 より:

      偶々私も12月13日に称名寺を訪ねました。これまでは金沢文庫の展示が目的だったので、称名寺をあらためてゆっくり歩いたのは初めてかも知れない。鎌倉なので禅宗(臨済宗)の寺と思いこんでいましたが、真言律宗の寺でした(建物の多くは禅宗様)。「浄土庭園」と言われ、なるほどこれも奥州の毛越寺などと同じ様式の庭と気づきました。最近発掘が進んだ永福寺も同じような庭だったのでしょう。平安後期以降の流行ですね。

      1. 廣瀬隆夫 より:

        コメントありがとうございました。浄土は、宗派に関係なく仏教の理想郷なのでしょうね。この浄土庭園を見ていると心のもやもやが晴れるような気がします。若いころ、人生について悩んだ時によく来ていました。

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