▶古書の値段にも及ぶ映画「オッペンハイマー」の影響(高22期 高橋 克己)

映画「オッペンハイマー」に関係する古書の価格が、目の玉が飛び出るほど急騰しています。

『原子力は誰のものか』(中央公論新社)
ロバート・オッペンハイマー(著)  美作太郎/矢島敬二(訳)
2002年1月15日初版 定価743円+税 ⇒ Amazon古書価格:46,000円
2024年4月24日復刻予定 定価1,100円 

『真珠湾から核実験までー現代史をつくった人々と「決定」ー』(時事通信社)
ルイス・L・ストローズ(著)  木下秀夫(訳)
1963年1月30日初版2000部 定価200円 ⇒ Amazon古書価格:16,000円

『原子力・・』の方は、リタイアした直後(14年8月)に「原爆スパイ」研究用にAmazonで買っていたので(確か数百円)、大枚を叩かずに済みました。調子に乗って46,000円の値を付けた出品者は、きっと復刻版に恨み骨髄でしょうね。

ストローズの回想録は、フーバーの回顧録「裏切られた自由」の脚注に『Man and Decisions』という書名が記されていたのですが、Amazonに英書はなく、代わりにこの翻訳本がありました。図書館にも置いていないし、復刻の見込みもなさそうなので、仕方なく清水の舞台から飛び降りた次第。

    ▶古書の値段にも及ぶ映画「オッペンハイマー」の影響(高22期 高橋 克己)” に対して2件のコメントがあります。

    1. 松原隆文 より:

      克己殿、小生は古本を買う方ではなく売る方だ。法律や政治学の名著をかなり持っていた。
      これらの専門書を扱う書店があるが、何分登録が面倒で、ブックオフに持って行った。
      予想を超える安さで、10円とか20円だった。屋根裏が広くなっただけだった。

    2. 高橋克己 より:

      ブックオフは、私も横須賀へ出ていくと必ず三笠通りの店を覗きます。値付け方法を想像するに、内容の価値とは関係なく、出版年月日と傷み具合だけを目安にしているようです。
      ほんの偶にだが、掘り出し物に出会う。例えば『ドローンの誕生』、勉強になったのでブログに書きました(https://agora-web.jp/archives/220608083540.html)。
      リタイアした時にAmazonで600冊買ったと本欄に書きました。12万円余りだったが本代は約半分。
      20年間の単身赴任で増えた荷物の置き場がないので、以前からのほぼ同じ冊数を、CD千枚余りと一緒にネット業者に引き取りに来させました。20数万円だったが、本の分は確か数千円でした。
      こういう商売はなかなか難しい。業者は「高価買取」を宣伝するが、他方で販売もする。買い手はそういう店で買おうと思わないことに気付かないのだろうか。「適正買取」とすれば良いのに。

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