▶写真展で驚いた(高22期 高橋克己)

「キャノンフォトクラブ湘南」の写真展「出会いのとき」を参観してきました。22期の内山(旧姓今井)美代子さんが所属する同クラブの「第24回写真展」とパンフレットにあるので、発足して四半世紀の歴史あるフォトクラブと思われました。

私は写真の門外漢ですが、被写体によって報道写真あり、人物写真あり、花鳥写真あり、風景写真あり、くらいは想像していました。「出会いのとき」の展示は36点すべてが風景写真でしたが、私の第一印象は「まるで画廊に足を踏み入れたかのよう」に尽きます。

その理由が、内山さんの説明を伺い、作品解説の「プリント用紙」欄を見て判りました。全作品中、普段目にする光沢のある「銀塩印画紙」に焼き付けられた作品は4点だけなのです。他の用紙が何かといえば「画材紙」が11点、後の21作品は「和紙」という次第。

「和紙」の作品は、そう言われなければ絵具で描かれた「絵画」と見紛います。それは、極めて写実的で稠密に描かれた「絵画」があたかも「写真」に見えるように。つまり、写実「絵画」が写真を目指し、「和紙」焼き付け「写真」が絵画を目指すということ。

その辺り、パンフレットにもこうあります。

――(クラブの)発足当時はフィルムカメラの時代でプリントも写真用紙一辺倒でしたが、今やデジタルの時代になり、写真の表現方法やプリント用紙の選択肢も広がり、多様な用紙にプリントすることが出来るようになりました。今回も和紙、画材紙、写真用紙など、作品に合わせた用紙を選択しておりますので、作品と共に用紙にも注目していただければ幸いです。――

前記の「写真用紙」は、作品解説の「プリント用紙」欄には「ラムダ」と記されています。調べると「ラムダプリントは、デジタルデータを銀塩印画紙にレーザー露光し焼き付けを行い、従来の 銀塩プロセスで現像を行うもの」とあり、プリント技法を指すようです。

いずれにせよ、「キャノンフォトクラブ湘南」の「用紙にも注目」との狙いにまんまと嵌った「写真展」でした。2月2日まで「藤沢市民ギャラリー」で開催されていますので、「狙いに嵌って」みてはいかがでしょうか。
https://kiongaoka.sakura.ne.jp/blog/wp-content/uploads/2025/01/25.1.30canonphoto.pdf

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