▶南足柄のバナナファーム(高22期 松原 隆文)

若い頃から夢があった。それは赤道直下のジャングルへ行き、自生しているバナナを現地の人に捥いでもらい、その場で食べることだ。随分以前にラジオで聴いたことだが、南インドを旅行した人が、現地で食べた果物が卒倒するほど美味しかったと言っていた。誰もが知っているが、我々が食べるバナナは青いうちに捥いで輸入するものだ。だから本来の味ではない筈だ。是非樹上で熟したものを食べてみたいという願望があった。

私は食べたさ一心で、庭に柿やサクランボ、梅を植え,季節になると収穫して食べている。梅はジャムにしている。今年の柿は大粒で期待できる。まもなく収穫だ。

捥ぎ取りの実演を体験し、その場で二本食べ、スムージーを飲んだ。これが絶品だった。赤道直下に行くと、蛭に血を吸われたり、毒蛇にかまれたるする危険があるが、足柄ではそんな心配は無用だ。楽しい体験だった。

その後大雄山最乗寺を参拝した。山全体が寺院で、大きな下駄が名物だ。それにしても先人達は偉い!ダンプも何もない時代にあれだけの大寺院を建設する。現代人はとてもかなわない。

さらに足を伸ばし、小田原城に行った。以前展示していた錆びた槍や戦国武将の発給した見事な手紙などはもう展示していない。そこかしこに今風の漫画があり、皆現代人の顔をしている。一様に目が大きく不自然!これを見ると白けるばかりだ。

久しぶりに17000歩も歩き、足が棒になったが、楽しい一日だった

▶南足柄のバナナファーム(高22期 松原 隆文)” に対して5件のコメントがあります。

  1. 高橋克己 より:

    現役の時に仕事で、フィリピン、マレーシア、ベトナム、インドネシアなどアセアン諸国にもあらかた行かせてもらいました。共通しているの平日の昼日中、大の男たちが道端にたむろしている風景でした。20年以上前ですから今もそうかどうかは判りませんけど。聞けば、女性が働いていることと食べ物が豊富で、「食うに困らない」からだそうです。
    現役最後に2年半暮した高雄ではそうした光景は眼にしませんでしたが、車道の脇の民家の庭にマンゴーがなっているのには感動しました。勤務先の女性技術者の実家が屏東枋山でマンゴー農園を営んでいたので、来台した22期2組の藤田清隆君と故諏訪圭司君と会社のローカル社員10数名とで、マンゴー狩り(見るだけですけど)を楽しみ、帰り道ではマグロ漁港で名高い東港でお刺身も堪能しました。
    話が大分逸れましたが、南国の醍醐味は何といっても豊富な果物ですよね、松原さん。

  2. 廣瀬隆夫 より:

    地球温暖化の影響で平均気温が高くなったので今まで熱帯地方で栽培されていた果物を日本で育てるという試みが始まっているようです。小柴のシーサイドファームでも、バナナ、パパイヤ、マンゴー、アボガドなどを試験的に育てているということを聞きました。温室の燃料費が課題のようですが、近い将来、金沢八景で採れたバナナが市場に出るというのもあるかもしれませんね。熱海などでは採算がとれるところまで来ているようです。

  3. 松原隆文 より:

    南国の果物は夢がありますね。
    台湾バナナはねっとりしていて美味しいんですが、バナナは病気に弱くて、この種は壊滅的な打撃を受けているそうです。スーパーに台湾産が出回らなくなったのはそのせいだそうです。
    金太郎ファームのバナナは、台湾バナナと同じ種類だそうで、ねっとりしていて美味しいですね。
    大体バナナ園の中にいるだけで嬉しくなりますよ。

    1. 高橋克己 より:

      台湾はバナナの種類が多様で、ある時日本でいえば「成城石井」風の高級スーパーで、紫色で寸詰まり(5cmほど)のを房ごと買って帰ったら、硬いし青臭くとても食べられる代物でなかった。翌日、現地社員に聞いたら「それは料理用ですよ」と。飛んだ失敗でした。

  4. 松原隆文 より:

    現在スーパーに出回っているバナナの大半はキャンベンディッシュで、台湾バナナはグロスミッチェルだそうですが、この種はパナマ病で壊滅的打撃を受けたそうです。金太郎ファームはわずかに残っていたこの種を使ってグロスミッチェルを復活させたとの説明を受けました。
    言い忘れましたが、足柄は昔、熊がたくさんいたはずですね。金太郎は熊にまたがっていましたから。大雄山に行くとき、タクシーの運転手さんに尋ねたら熊は出ないそうですが、鹿が大量に出るそうですよ。
     ちなみに金太郎は坂田金時で、源頼光の四天王ですよね。強力無双、日本史上最強かもしれません。

高橋克己 へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です