▶吹奏楽部定期演奏会に感動!

● 横須賀高校吹奏楽部第48回定期演奏会の感想

今回の演奏会は、素晴らしかったです。チケットやパンフレットのデザイン、内容も良かったです。横高の先輩の小泉純一郎さん(高12期)の言葉をお借りすると「よく頑張った!感動した!」だと思います。5時半から始まって終わったのは9時半近くでした。(高25期 廣瀬隆夫)

第1部は、演奏会でよく使われる定番の曲を演奏しました。平和への行列(戸田 顕 作曲)、陽はまた昇る(Philip Sparke 作曲)、梁塵秘抄~熊野古道の幻想~(福島弘和 作曲)。梁塵秘抄は迫力満点。梁塵秘抄とは、平安時代の流行歌謡集のこと。副題の「熊野古道の幻想」は曲全体の世界観を現すということで、熊野古道を旅しているような世界に惹き込まれました。

第2部は、ミュージカル「まろの恩返し」でした。題名からも、ジブリの「猫の恩返し」のパロディであることは分かりますが、かなり忠実に再現されていました。ストーリーが明快で、踊りや挿入された曲も素晴らしかったです。また、「引退する吹奏楽部56期の先輩へ後輩の57期からの恩返し」という意味も込められているということでした。

第3部は、ドヴォルザークの交響曲、組曲「新世界より」でした。「新世界」とはアメリカのこと。ドヴォルザークがアメリカに渡った時に、広大な新大陸の大自然や、先住民の音楽の素朴さに出会い、その印象を表現したと同時に、祖国ボヘミアへの想いを込めて作曲したとパンフレットに書かれていました。この曲は、彼が故郷に宛てた「音楽の手紙」とも言われているそうです。 ドヴォルザークにとって新大陸のアメリカは、夢と希望に満ちた新天地だったのでしょうね。この感動をこのように表現して、全世界の人に伝えることができる「音楽」という芸術は素晴らしいと思いました。この解説文を読んでから聴くことで味わいが、より深まりました。

何と言っても、オーボエの美しいソロが素晴らしかったです。第一楽章から第四楽章までフルで聴くことができましたので、解説の通り、様々な想いが込められた組曲だということを再認識でき組曲「新世界より」を堪能できました。演奏が終わっても拍手が鳴り止まず、アンコールで2曲も追加で聴くことができたのも演奏の素晴らしさを物語っており、聴衆者も大満足でした。

吹奏楽部のみなさん、OB・OGのみなさん、ご指導いただいた先生方、本当にありがとうございました。来年もぜひ、聴きに来たいと思います。

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