▶健康のお話、白内障の手術にご提案
皆さん、60歳~70歳になると避けて通れない白内障、私は69歳で手術をしました。その時の経験からアドバイスをしたいと思います。手術そのものは技術的にほぼ確立しており、安全面、予後の問題もほとんどないとされていて安心できると私も思っています。そこであえてアドバイスというのは、希望する度数の問題なんです。(高22期 伴野 明)
普通、手術後の視力が1.0~1.5ぐらいになるようレンズを選びます。その結果「おお、凄くよく見える、明るくなった」と感じられるでしょう。普通、と言ったのは、すでにメガネマンの場合、その「普通」を選ぶと後悔する場合があるからです。私は10歳から近眼(それは暗いところでマンガの読み過ぎが原因)でメガネマンです。たまたま知り合いの方が二人、最近白内障のレンズを入れたと聞き、手術後の印象を聞くことができました。
Aさんは「いやー、いいね、ものすごく良く見える。明るいし、世の中変わったみたい」と絶賛。Bさんは「なに、目が白ボケしてるって……、じゃあ手術しなよ、問題ないから」と彼も手術を勧めてくれました。
ところがBさん、「そうそう、あなた、すっごく不便な場合があるんだ、あなたメガネマンだから言っとく」とBさんがアドバイスをくれました。
「もともとメガネに馴染んだ人が普通のレンズを入れると生活が一変しちゃうからね」
「特に近眼の場合が困るんだ、近眼だとメガネで遠くを見る。近くはそのままか、ちょっとメガネをずらせば見えるじゃない、それが日常だよね。」
「普通のレンズを入れちゃうと近場が全く見えない、『老眼鏡、老眼鏡……』って探さなきゃならないんだ。不便だぞお……」と言うのです。
そうか、ずっとメガネマンの自分は今と同じ生活スタイルの方が都合がいいはずだ、じゃあレンズを入れて近眼のままっていうのはアリ? なのか、そう考えました。
「先生、近眼のレンズってあるんですか?」レンズ選びのときにそう尋ねました。
「近眼のレンズ? あぁ、あるよ、それが希望なの?」先生はえらく不思議そうな顔で念を押してきました。
「ええ、知り合いに聞いてそう思うんです」
「分かりました、良いですけど、私、今まで4,000件の手術をしたけどあなたが初めて」と半笑い。
4,000件はオーバーかなと思うけど、少ない例なのは確か、みたいでした。手術の時、看護師が、「先生、レンズが○○番なんですけど……」と念を押していたので、「間違いじゃないか」と思ったのでしょう。
結果――完璧です。いままでと同じ生活で、全てが良くなりました。
耳よりのというより目から鱗の話ですね。
私も遠からずうちに白内障手術をする時が来ると思います。
術後も今の眼鏡がそのまま使えるわけですよね。
でも、それってどこの眼科医でもやってくれるのか気になります。
施術料は通常の場合と同じか高価になるのかも気になります。
伴野より
私の場合、レンズの選択が違うだけで、術料は変わりませんでした。おそらくどの病院でも同じと思います。
横高のOBには、赤星隆幸さん(高27期)という白内障の名医がおられるようですね。
https://kiongaoka.sakura.ne.jp/blog/2018/10/18/drakabosi/
考古学者の赤星 直忠さん(中9期)のお孫さんだそうです。
https://kiongaoka.sakura.ne.jp/blog/2017/10/09/akabosi-3/
白内障の手術とは肉体、それも眼球内にレンズ(異物)を入れるのですから相当に難しい手術のはずですが、何も問題が起こらないところまで進歩しているのは凄い事だと思います。