▶地球温暖化論に思うこと

暑かった。今年の夏は特に、暑さに弱い私には最悪の夏でした。「いつまで暑いんだ」と頭にきて叫んだこともありました。「地球温暖化を止めよう」とのかけ声はますます大きくなっています。大賛成です。でもネットを見ていると、少しですがなんと「地球は寒冷化に向かっている」という意見もあるのです。(高22期 伴野 明)

自分の体感と世論は完全に「地球温暖化」です。どちらが正しいのか、ちょっと見るとどちらにも学者の意見、データなどがあります。それらを追ってゆくと、なんとなくどちらも正しいように思えます。どちらを応援するべきか、ちょっと考えてみました。

この世界はちょうど良い気温であることが望ましいのは当たり前です。では、それを外れた場合、温暖化と寒冷化、どちらが人類にとって都合が良いか悪いか考えたことはありますか?それは1、2年の間か、10~20年の間かによっても違うでしょう。

時間があればいろいろな対策によって対応できることもあります。そう考えるとなんとも言えませんが、例えば5年で切ってみましょう。どうですか? 答えは簡単です。寒冷化の方が深刻です。雪が降っただけで都市は一気に麻痺します。その経済的損失は恐ろしいほどになります。説明は不要ですね。

暑いと、私が騒ぐくらいでエアコンを入れればなんとか凌げます。経済は麻痺しません。ここまでで分かることは、「本当に危険なのは寒冷化」本当に重要なのは「寒冷化対策」ではありませんか?その意見は私が知る限り、ネット、マスコミ、本などには全く出てきません。つまり世の中は「地球は絶対に寒冷化しない」という前提で全てが動いているのです。それは人類破滅に繋がる大間違いであると私は思っています。

もし温暖化の元凶がCO2であるなら、寒冷化したら大急ぎで火力発電所を全開運転して、石油か石炭を焚き、EVを捨てて、ガソリン車をブンブン吹かせば良い事になります。だったら火力発電所は残さなければなりません。太陽光発電、風車など役に立ちません。

どうでしょう、本当に重要なのは、温暖化、寒冷化、どちらでもバランス良く、即対応できるシステムの構築ではありませんか? なぜ、子どもでも分かるこんな簡単な理屈が論議されないのでしょう。人間は「バカ」なんでしょうね。AI人工知能がもうすこし進んでシンギュラリティが起こったらAIに笑われるでしょう。

※シンギュラリティ:AI人工知能が人類より賢くなる転換点で、もうすぐ来ると言われている。アメリカの人工知能研究者のレイ・カーツワイルが2005年に提唱した。(高25期 廣瀬)

    ▶地球温暖化論に思うこと” に対して5件のコメントがあります。

    1. 高25期 廣瀬 より:

      地球寒冷化については、気が付きませんでしたね。隕石衝突で煤煙が地球を覆って太陽の光を遮ったことで寒冷化して恐竜が滅んだという説があります。寒冷化の方が大問題ということが分かりました。結局、人間は、雨が降ると右往左往している蟻とあまり変わらないんですね。実は、私は寒い冬の方が苦手なんです。

    2. 大村 纂 より:

      気候変化の原因と人類への影響を論ずるには、変化の時間的スケールと変化の振幅を具体的に考慮しなければなりません。現在進行中の気候変化は人間活動がもたらした温室効果ガスによる地表付近の温暖化効果とやはり人間活動が大気に注入したエアロゾールに依る寒冷化効果の拮抗の結果前者が勝るための温暖化なのです。これらの過程は、堅固な物理法則と高度な観測値を使ったモデルで定量的に計算され、また温室効果ガスから発信される赤外線放射も北極から南極にかけて全50箇所の地点で観測され増加が確証されています。観測結果の意味を解説します。全球平均で現在の温暖化の速度は過去50年を平均して1.4°C、100年に換算して2.8°Cです。人類影響以前の最大の温暖化は2万年から1万年前に起こりましたが、100年で0.05°Cでした。かってなかった50倍以上の高速温暖化という危険な試験をしているのです。一体ついていけるのか? いま大切なことは、実行可能な対策を真剣に考えて遂行することです。

      1. 廣瀬隆夫 より:

        100年に換算して2.8°C、過去数万年の50倍以上の高速温暖化という現実は凄まじいですね。産業革命以来の短い期間で人間は地球環境をいかに壊してきたのかということが分かりました。先ほどのコメントを訂正します。温暖化の方がはるかに大問題ですね。我々の生き方、地球環境、自然に対する考え方の転換に迫られていると思います。

    3. 伴野 明 より:

      大先輩の先生に対し、大変失礼ながら、いただいたコメントは私の主張と若干焦点のズレを感じます。まず、私は地球温暖化論が正しくないとは言っておりません。どちらが「現在の人類にとって危険か」を訴えているのです。
      「もし突然○○になったら大変ですね」と申し上げているのです。それはもちろん温暖化でも寒冷化でもです。どちらが大問題か。それは論を待ちません。繰り返しますが寒冷化です。
      数十センチの積雪で、大都市は瞬時にマヒします。新幹線は止まります。高速道も止まります。学校は休校。
      もし積雪が二週間続いたらどうなるでしょう。そのくらいはあり得ます。
      話は元に戻って、私の主張は「どのような気象になっても対応できるように準備するべきなのに、温暖化だけが言われている」ということです。
      民主党政権の時、「400年に一度の可能性で堤防を作るんですか?」と言った政治家がいましたが、すぐに東北大震災が起きました。
      先生の仰る「実効可能な対策を真剣に考えて遂行すること」その通りでありますが、もう一度言います。
      どちらの場合も考えなくてはならないのです。それはすぐにはできません。
      ですから「温暖化対策だけに目を向けていては、人類は滅びます」と言いたいのです。

      話を一緒にして良いかどうかと思いますが、ちょうど今、世界中が電動自動車化に向けて全力で動いていますが、ここにきて大問題が起きています。世界のほとんどのメーカーは対応できず、
      全滅の可能性があります。あらゆる可能性を考慮にいれて開発をしていた日本の「あるメーカー」だけが生き残れる。そんな事態になっています。
      マスコミや評論家は、ずっと電気自動車押しの一本槍でした。話は似ていますね。

      1. 高25期 廣瀬 より:

        振り子が片方だけに振れたら危険だということなんですね。多様な種が存在している方が生き残れる確率が高いという生物多様性の考え方と似ていますね。

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