▶Listen to Classical music on YouTube on PC(高22期 高橋 克己)

松原さんとはディレッタント仲間を任じているが、私の音楽愛好はクラッシックの場合、どちらかというと曲本位で、彼ほどには演奏者やましてその個別の録音にまでは拘らない。今もこの原稿を、PCで「バッハのバイオリン無伴奏」を聴きながら書いているほどで、音質もそこそこで構わない。

早速横道に逸れる、PCはVersaPro、VAIO、Fujitsu、Dynabookと4台あるうち2台を常時開いていて、音楽を聴くにはVAIOが良い。VersaProはキーのタッチに慣れているので書き物はこれでするが、古いので音量が上がらない。700gのFujitsuは携帯用、一番古いDynabookは遅いので昔のファイル保存用だ。どれもGoogle Workspaceで同期させている。

更に横道だが、台湾の半導体関連材料子会社に在勤していた当時(2012-2014)、音楽出力用半導体で台湾の「Realtek」が安価良質の新製品を出し、たちまちトップシェアになったと記憶している。台湾人技術者に、これに自社材料が使われているか聞いたら「yes」と胸を張って答えていた。

閑話休題。以前は私も音質を気にしていた時期があった。単身赴任中のアパートではスカイ何たらという音楽専門番組の専用受信機とアンテナを買い込み、オーディオ機器で聴いていた。当時録音したクラシック曲のMDを取ってあるが、再生機器が見つからず今は聴けない。

台湾では「Spotify」に加入し、PCMに録音してオーディオで再生していた。14年3月に帰国したが日本ではまだ「Spotify」が始まっていなかった。2年ほど経って加入し、しばらく聴いていたが、そのうち「YouTubeをPCで聴けば良い派」に堕落した。同じ理由で単身赴任20年間に買い溜めた千数百枚のCDも帰国後に売ってしまった。

ただし「Classical music on YouTube on PC」といえども番組は選ぶ。が、選考基準の第一は途中でCMが入らないことで、楽曲や演者は二の次になってしまった。何年か前にネットの広告収入がTVのそれを抜いたが、曲の途中でCMを入れるなど言語道断、逆効果を認識すべきだ。

冒頭の無伴奏はメニューインの演奏だが、2時間23分間まったくCMは入らない。演奏や音質もだが全くいうことなしだ。ついでに、バックハウスのベートーヴェンピアノソナタ全集も約9時間CMなし(最近聞いていないので今はどうか不明)。もちろん外連のない彼の演奏そのものも最高に良い。

    ▶Listen to Classical music on YouTube on PC(高22期 高橋 克己)” に対して5件のコメントがあります。

    1. 高橋克己 より:

      バックハウスの方は、投稿後に聴いてみたらCMが入ってました。クラウディオ・アラウの方ならCMなしかもしれない。
      https://www.youtube.com/watch?v=3UvgqXHK_HI&t=1355s
      モールアルトのピアノソナタなら仮にCM入りでもリリー・クラウスは外せません。
      https://www.youtube.com/watch?v=WUvop5RsCGg

      1. 加藤麻貴子 高22期 より:

        音楽には詳しくありませんが、バックハウスとリリー・クラウスを聞いてみましたがなかなかいいですね。

    2. 松原隆文 より:

      モーツアルトというなら一言。
      モーツアルトのバイオリンソナタはアルテュール・グルミオーとクララ・ハスキルの1958録音盤が最高だ。K378が有名だけどね。
      これ霊感を感じるほど素晴らしくてね。決して他の演奏では感じないほど素晴らしい演奏だね。

    3. 高橋克己 より:

      松原さんにモーツアルトの「お返し」をする前に、宇野功芳の話から。30年ほど前のクラッシック聴き始めに買った入門書が宇野の音楽評論本でした。宇野はクラシック通の漫談家・牧野周一の息子です。音楽好きの家族に感化された辺り、松原さんが兄上に釣られたのと似ていますね。
      宇野の嗜好は、今思えば少し偏っていて、カラヤンよりクナッパーツブッシュ、五島みどりより鄭京和、ソプラノは黒人のレリ・グリストなどが好みで、私も先ずはそれに影響されました。
      クナ&ミュンヘンフィルの「ブルックナー8番」*(テンポが遅いので2枚組)をあちこち探し回って名古屋のタワーレコードで見つけ、グリストがスザンナを演じるクレンペラー指揮の「フィガロの結婚」もそこで買いました。苦労して手に入れたのでこれらは売らずに持っています。
      *https://www.youtube.com/watch?v=NMJuehCpkl4&t=3577s
      モーツアルトの「フィガロ」のグリスト版はベーム指揮*のものをyoutubeで観ることができます。これのソプラノも素晴らしい。*https://www.youtube.com/watch?v=kcyLOVJIS8A&t=1093s
      グリストはリヒャルト・シュトラウスの「ナクソスのアリアドネ」*もベームの指揮で歌っていて、これもyoutubeで観られます。*https://www.youtube.com/watch?v=9H9iGQS3yv8
      リヒャルト・シュトラウスと言えば、「侍従川讃歌」*を歌ってくれている松永知史さんは「リヒャルト・シュトラウス音楽院」(ミュンヘン)の奨学生でした(凄い!)。
      *https://www.youtube.com/watch?v=2jt0km2mGiQ
      モーツアルトから少し外れましたが、レリ・グリスト、ぜひ一度ご試聴を。

    4. 松原隆文 より:

      宇野功芳の本(講談社現代新書)は、小生も二冊持ってますよ。あれかなり有名なんですね。
      ただ貴兄が言うようにかなり独断がありますね。クライスラーについても、精神性が希薄で、ウイーンの情緒的趣味的要素が全てだった!などと評しています。精神性などという次元を超えたところにクライスラーの魅力は有るんですけどね。クナッペルツ・ブッシュは、中学生の頃?これを耳にしたとき、えらくのろい演奏をする人だ!と感じました。ロンドンが、ワグナーの指輪全曲盤の録音を企画したとき、真っ先に彼に打診したんですね。「そんな骨の折れる作業はまっぴらご免だ」と言って断ったので、ショルティが引き受けたんですね。こんなマニアックな話はつまらないので止めますね。

    コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です