▶診察券は神様です(高22期 加藤 麻貴子)

3月17日夜中に刺すような腹痛で目が覚めました。貧血状態にもなり尋常ではない状態に自分でも驚きました。「腹痛で苦しんでおり盲腸かもしれない」と共済病院の救急外来に夫が電話し、同病院の診察券もあると言い添えると受け入れてくれることになり、未明3時過ぎに病院に向かい診察の結果、虚血性腸炎との診断でそのまま入院することとなりました。

その診察券は15年も前のものでしたが有効でした。夫はここ数年の間に度々救急外来の世話になっていましたので、付き添いの私はその外来の在りようを観察しておりました。救急車でなくても事前に外来に連絡をしておけば受け入れてくれること、診察券があると受け入れてもらいやすいこと、そして午前3時近くなると患者が少なくなることが分かっておりました。

という訳であ、まり待たされずに診察も受けることができ幸運でした。原因を聞くと一刀両断、「老化現象です」の一言でした。細菌やウイルス性の腸炎ではないので服薬や、さしたる治療は必要ないということで入院生活が始まりました。でも4日間の絶食と安静と点滴です。

絶食と点滴が終わると、整腸剤と共に400㏄の食事を4回、その後は五分粥と形のあるオカズもついてきました。400㏄というのは葛湯150㏄、ポカリスエット150㏄プラス飲み物100㏄というような流動食です。おかげで思わぬダイエットとなりました。

8日間の入院を終え帰宅するとパソコンは起動せず壊れ、庭の花壇の花がすっかり咲いておりました。

    ▶診察券は神様です(高22期 加藤 麻貴子)” に対して5件のコメントがあります。

    1. 廣瀬隆夫 より:

      古い診察券でも役に立つことがあるのですね。これからは、大切にしておこうと思います。

    2. 高橋揚一(高22期6組大西昭先生学級) より:

      高齢で抵抗力が低下すると若い頃には考えられないことが起こります。
      9月に家内が初コロナ感染して翌日私にもうつりましたが、私が3週間で恢復したのに家内は2ヵ月経っても体調が悪化する一方でした。内科、眼科、耳鼻科、歯科、口腔外科を巡ったあげく、血液内科で急性白血病だったことが判明し、12月から入院しています。コロナ後遺症ではなく、抵抗力低下によってコロナと同時に発症したようですが、感染経路などは不明のままです。
      私は20年ほど前に眼底出血して「原因はカレーです」と言われ「好きだけどそんなに食べてはいないのに」と思ったほど実感が湧きませんでした。
      お大事になさってください。

    3. 加藤麻貴子 高22期 より:

      ありがとうございます。奥様のご快復を心からお祈りしております。

    4. 高橋克己 より:

      加藤さんのケースで、病院にとって診察券とはどういう役に立つものなのだろうか、との思いが湧きました。ずっと昔の診察券でその時のカルテを繰ったところで、15年前の病状がそう役に立つとは思えない。それとも患者の素性を知りたいのかな?
      同じようなものに紹介状があります。30年来の気管支喘息なので、転勤で病院を変わると「紹介状はありますか」と聞かれる。中身を見たことがありますが、大したことは書かれてない。ならば初診として診察してくれれば良いのに。台湾に赴任した時、英語で紹介状を書いてもらいましたが、1万円だか支払いました。
      次に私の腹痛体験。16年に英書を半年1000時間かけて翻訳した時のことです。ある日、左下腹部に鈍痛を感じ、抑えるとしこりがある。数日我慢したが、前の年に大腸ポリープを取ったので、さてはと病院へ。
      超音波だかレントゲンだかの結果、「大腸憩室炎」との診断。大腸の壁にある「憩室」という窪みが化膿したとのことで、抗生物質を数日服用に軽快しました。同じ姿勢を長く続けたためではないかと。今もほぼ似た生活ですが、当時ほど根を詰めていないせいか、再発なないです。
      年を取ると身体のあちこちにガタが来るのでしょうね。

      1. 加藤麻貴子 高22期 より:

        救急車で搬送される場合、救命士は診察券を頼りに病院を探します。診察券のない病院で受け入れを断られた経験があり、総合病院の診察券は有難いと思いました。

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