▶アジアンタムの群生(高25期 廣瀬 隆夫)

近くの崖にアジアンタムが増えていました。アジアンタムの名前の由来は、アジアだと思っていましたがそうでなく、ギリシャ語の「adiantos(乾かない)」に由来するそうです。これは、アジアンタムの葉が水に濡れてもすぐに乾くことから名付けられたと言われています。この葉っぱの原理を真似てレインコートを作ったら売れるかもしれませんね。(高25期 廣瀬隆夫)

別名はホウライシダ。NHKの連続テレビ小説「らんまん」では東大の田邊教授が好きな植物として紹介されていました。自分の庭にあるホウライシダを「地上の植物の覇者であり永遠に生き続ける植物」と説明していました。蓬萊(ほうらい)とは、古代中国で東の海にある仙人が住むといわれていた島。始皇帝が徐福に命じて不老不死の薬を探させたという場所です。徐福は、3000人の男女の子どもたちを引き連れて不老長寿の薬を探しに蓬萊に行ったきり戻ってこなかったと言われています。不老長寿の薬が見つからなかったせいか、始皇帝はけっこう短命だったんですね。蓬萊と呼ばれていた島は、日本だったのではないかとも言われています。紀元前数世紀の話なので真偽の程は怪しいですが、蓬萊に生えていたシダだと思うとロマンがふくらみますね。

アジアンタムは、世界中の熱帯から温帯にかけて約200種が分布するシダ植物だそうです。日本では四国や九州、伊豆半島などの山野に分布するらしいです。最近、関東で、こんなに増えてきたというのは地球温暖化の影響かもしれません。それにしても、花も咲かないのにすごい繁殖力です。この生命力が不老長寿につながるのかもしれませんね。園芸店では、ひと鉢、1000円くらいで売られています。適度な湿度を与えないとすぐに枯れてしまって栽培は難しいそうです。放っておけばこんなに増えるのに、人の手にかかると枯れてしまうという独立心の旺盛な不思議な植物です。
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    ▶アジアンタムの群生(高25期 廣瀬 隆夫)” に対して2件のコメントがあります。

    1. 岡田須美子 より:

      アジアンタムは、40年くらい前は観葉植物として私も、購入し、家の中にカポックや、アレカヤシ、幸福の木などと一緒においていました。お風呂場のような湿気があるところがよいと言われていましたが。いま、うちの庭の縁側の下にかってにはえています。なんか雑草と同様の格下げになったようでかわいそうなきもします。

      1. 廣瀬隆夫 より:

        確かに、こんなに生えていると、花屋さんで買う気にはなりませんね。でも、この崖をアジアンタムの群生地として有名にしたいと考えています。

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